共認心理学:現代の精神病理
87249 「うつ」は共認心理学を使えば完治できる
 
斎藤一浩 ( 41 東京 建築士 ) 05/03/12 PM10 【印刷用へ
>『共認の確立』という概念で捉えると、様々な問題現象も、「ではその共認内容はどんなだったか?」と思考をどんどん対象に向けることができ、行動の正邪判断もその突破口も見えてきますが、個人(自我)に立脚した途端に、上っ面の現象認識(しかも事実誤認)にしか至らないので、結局個々の個人の価値判断に委ねられるしかないことが解ります。

「共認の確立」と「自我の確立」とは、正反対の認識であり「共認の確立」という認識を獲得しなければ、現代の精神病理はもとより活力再生もままならないと思います。

西洋医学(自我心理学)系の認識では、「うつ」傾向に対して、プラス視の概念を処方しているように思います。
鬱の中心にある否定視(他者否定や自己否定)を、成功体験やプラス感覚によって、プラス視に置き換えている。
好感を持ってくれている人がいることや、良くしてくれる人が多いことを経験させてみたり、思い込むことによって人に対する否定視や恐怖感を拭っていく。
自分に対しても「出来る自分」や「好きな自分」を想定して(ここでも思い込むことが多い)プラス感覚を持つことによって自己否定を拭い去る。

カウンセリングで、思いを語らせて「うん、うん、よく分かる」「それは素晴らしい」と何でも受け入れて、認めてやる。このことによって、プラス体験を積み重ねていく。

表面的であろうがなんであろうが徹底的な、プラス幻想を確立していく。
その結果、回復して元気になっても、強烈なプラス幻想が拠り所になります。
「自分が幸せでいれば周りを幸せにして上げられる」
「自分が明るければ、周りを明るく出来る」
等の感覚が分かりやすいでしょうか?
これは、一見とても快活で、うつが完治したという状態に見えるでしょう。ところが再発する例は多いと聞きます。

この処方は、逆に「幸せでいなければ」「明るくなければ」という自己強制規範となり強烈なストレスを孕みます。
そして、この強制的な規範を守れない状態になったとき、プラス幻想が否定されたり、幻想であると認知してしまった場合が再発の切欠となってしまう。
なんで屋露店でお話しをする「昔、欝だったんです」といわれる方の多くが、「それは人それぞれだから」等の、それ以上は踏み込まないでという反応が会話の端々に出てくるのはこの幻想崩壊を避けるための捨象(防衛の為の)手法の様な気がします。

一方「共認心理学」を使って対処すると、プラス体験を認識する際に、単純に上手くいったという表面的な認識ではなく、その時に、「周りの期待に応えたから喜んでもらえた」と構造化することが出来ます。
その時のみんなの期待はなんだったのか?:課題共認
その期待を感じ取ることが出来たのはなぜか?:同化+同一視
喜んでもらえた事が何故嬉しいのか?:共認充足
だったら、いつも周りを見て(同化して期待を感じ取る)、答えていけば充足が得られる。
みんながいれば元気でいられる。

ここまで認識すれば、ストレスを孕む固定観念(=この場合プラス幻想)を持たなくても良い。
うつ再発の無い完治状態に持っていけると思います。

 
  List
  この記事は 66790 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_87249
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp