日本を守るのに、右も左もない
86716 古い評価指標
 
佐藤英幸 HP ( 42 新潟 塾長 ) 05/03/03 PM10 【印刷用へ
古い評価指標とはなんだろうか?お金以外には無いのか考えてみた。

政治=票。田中角栄を中心に金権政治とどやされたが考えてみれば彼は現実の評価指標を明確に捉えていたとも言える。金で票を集める。金で派閥の領袖になる。金で内閣総理大臣になった。しかし彼は金がほしくて総理大臣になったんだろうか。NOとは言えまいがそれだけではないだろう。彼が政治家を志したころ日本はまだ貧困の時代だった。自分が貧困だったと言うのではなく(またそうであったとしても)一般人の貧困を消滅させるべく立ち上がった一人であった。名門出身の議員・候補者が多い中で、中学卒の序列原理の最下層から日本のトップに立った。このとき彼はそのやり方が汚いだとか矛盾してやしないかとか内向的に自虐的に物を考えていたならば、たちまちのうちに私権システムを正当化した、あの近代思想や表面的なきれいごとに押しつぶされて行っただろう。

当時のお金といえば、いまのお金と違いずっとずっと価値のあるものだった。お金で種を買いその実りを収穫したり、お金で人に礼を尽くし、子供ならお年玉ですごく喜んだ。とくに明治生まれの老人にとってはお金は言葉以上の感謝の印だった。後に金権政治と揶揄したのはそんなお金の裏の貧困の相を捨象して、金権(お金=汚い)として共認支配したマスコミであった。たしかに金権は事実であったろう、しかし金権の側面だけで捉えたのでは死の直前までトップ当選を繰り返したことの意味を正確には捉えていないと言わざるを得ない。

仮に政治参加がみんなの共認内容になった場合には、認識欠乏は古い評価指標であるところの票にも結びつくはずである。

古い評価指標という点で、人気の指標となる学校偏差値はどうだろう。授業料はどこも同じようなものなのに、偏差値の高低が生じるのは自己実現への期待値だっただろう。しかし自己実現という概念のおかしさは多くの人に共認された内容であるから別として、学校偏差値の肯定的な共認内容とは、そこに集客された人々の活力なのではないかと思う。学歴社会なら高学歴への活力だし、手に職の時代なら実学的な取り組みへの活力である。こうして100年以上に渡って活力を維持してきた結果として現在も偏差値トップに君臨する学校が少なくない。

認識欠乏はこの古い評価指標である学校偏差値に関しても、認識の高い学校(活力の高い学校)というカテゴリがありえるのならば、結びつくはずである。

>お金をはじめとする私権闘争の一切をその場の下に収束させ、全てを統合してゆく。(35729 四方勢至さん)

票や学歴だけではなく、私権闘争の一切の分野で活力を見せつけ、その理由が私権闘争の追及でない共認原理にあるのだということを知ったら、みんなびっくりするだろう。
 
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