●データブック NHK日本人の性行動・性意識
NHK「日本人の性」プロジェクト編 2002年3月30日発行(調査時期は1999年末)
本調査でのセックスレスの定義
・年齢が20〜40代
・配偶者か恋人と同居
・同居している相手とのセックスの頻度が月1回未満
この定義のうち、「同居」の条件を外してみても、20〜40代で配偶者や恋人がいるもののうち、14.7%がセックスレスという結果。
年齢層別では20代:30代:40代=4.1%:19.3%:15.9%
配偶者や恋人と同居しているものに限定すると、18.7%がセックスレスという結果。
●朝日新聞社調査「夫婦の性;1,000人に聞く」
2001年7月の朝日新聞朝刊に掲載
月1回未満(「1年間なし」+「年数回」の回答合計)
・・・20代:30代:40代:50代=11%:26%:39%:46%
月1回以下(上記+「月1回」の回答合計)
・・・20代:30代:40代:50代=29%:46%:54%:69%
●阿部輝夫氏の小論文『セックスレス・カップルの病因〜大学病院の立場から』
リンク
(メディカルトリビューン)
(「Sexual Science」92年5月号に掲載)
著者は、日本で数少ないセクシュアリティを専門の1つとする精神科医。90年代初めに「セックスレス」という言葉を初めて提唱したことで有名。
91年までの統計によるとセックスレスの主な原因は、勃起障害(32.9%),性的回避(14.3%),性嫌悪(8.6%)性欲低下(8.6%)などであり、このうち特に「回避型人格障害→性的回避」が注目された。人間関係を築くのが面倒、こんな事を言ったら変に思われるのではないか、失敗して嫌われると思うと相手に近づけない、恥をかくことを恐れるあまりセックスもできない、といったタイプ。
●阿部輝夫氏の小論文『急激に増加する、男性の性嫌悪症〜変化しつつある「セックスレス」の原因』
リンク
(メディカルトリビューン)
セックスレスの原因を84年から91年までと92年から2000年までに二分すると、最近では、かつてはゼロに等しかった男性の性嫌悪症が急激に増加。
近年の著作(『セックスレスの精神医学』阿部輝夫著、筑摩書房)でもこの問題に触れられているが、男の性嫌悪急増の原因は分析途上(よくわからない)、とされている。
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