否定脳(旧観念)からの脱却
86637 「自分の家」から「みんなの場」へ
 
中瀬由貴 ( 22 神奈川 会社員 ) 05/03/02 PM10 【印刷用へ
仕事の付き合いの中で、先祖代々、長年その土地に暮らしており、ある市の市政に関わっている方がいらっしゃいます。
その方からこんな話を聞きました。

その方の暮らす市では、「清潔できれいなまち」を実現するため、環境美化に関する条例を改定することになったそうです。
改定点は、ポイ捨てなどが特に目立つ駅周辺を環境美化推進重点地区に指定し、喫煙禁止地区にするという点。そして、この条例は罰金などの罰則はなく、「発見した場合、注意する」という内容だそうです。
その方は、「それではポイ捨はなくならないので、“罰則をつけるべきだ”と私は市に言っているんだ。それがなかなか通らない。罰則を付けたら“取り締まらないといけない”ということになる。市としては、それが面倒。だから罰則を嫌がるんだ。」と仰っていました。

「条例を作ったからといって、みんながポイ捨てを辞めるとは到底思えない。そして、条例を発足したときの、街頭での広報活動の様子や、それを放映しているテレビに対して、すごく冷めた気持ちになるんですよね…」という私の言葉に「喫煙禁止条例は、市のアピールなんです。」と返ってきました。
条例改定も「こんな運動をやっているこの街は、良い街です。だから皆さんこの街に住んでくださいね。」といった、単なるアピールなんだ…と改めてガッカリ。

また、この市は福祉に対して高額を費やしているそうです。そんな状況の中、「福祉にばかりお金を使われていては、他のこと(街づくりや雇用対策)などに使えないので、福祉に使うお金を減らした方がいいのでは?」という話をすると、「福祉を減らすなんてトンデモナイ!」という、答えのない議論になるというお話も聞きました。

市政に関わる人々から「社会に対しては、どこからどう見ても傍観者。そして街に対する、自分のモノ意識。」「自分の街さえ良ければいい。」ということを強く感じました。土地はバラバラに解体され、「自分のもの」になっている。

社会は閉塞している。みんなが本物の充足を求めている。そして、私達は人類500万年の全史を覆す様な、パラダイムの大転換期を迎えている。 そんな時、「こうあるべきだ」という固定観念、旧観念で市政は行われている。
みんなが求めているものを、現実に立脚しない旧観念で掴む事は出来ない。構造認識が必要。そして、みんなが充足する場を作るには、現実を生きるみんなによる新しい認識の創出とその共認形成が全て。

こんなことをリアルに感じるお話でした。
 
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