共認運動をどう実現してゆくか?
85644 常に、新認識を軸に…
 
澤根和治 ( 35 山形 設計 ) 05/02/13 PM09 【印刷用へ
とある老人ホームの設計に現在関わっているところです。設計チームで、このるいネットで培われた認識を軸に、閉塞状況にある老人ホームに活力を取り戻そうと、コンセプトを組み立てました。

「外圧の再生」「共認の再生」「役割の再生」

先日、運営者に上記コンセプトを説明し、それに付随する具体的な提案をしました。終始、コンセプトシートを見ながら、真剣な表情で頷きながら聞いて頂けました。その時は、実は反応は少なく、むしろ今まで聞いたことのなかった「共認」という言葉にも、逆に違和感ない様。「むしろこの3つのコンセプトどれかが欠けていてもダメ。全て必要なこと。」と言ってもらえました。一方で、僕自身伝え切れなかったか?という不安もありました。

その打合せから一週間後。コンセプトを元に見直した提案をし、打合せも一通り終了したところで、運営の方から以下のような課題が発せられてきました。
「せっかく老人ホームをつくるのだから、老人が入居し元気がでるにはどうしたらよいか?本当に考えていきたい。」
そこから、僕もその場にいる関係者とどうしたらよいか?自然な議論→課題へとつながりました。

正直なところ、老人ホームとはいえ、市場原理に基づく利益の確保ははずすことができません。コンセプトを提示するまでは、それまでの打合せを通して、どちらかというとビジネスライクな人達だなと感じていたくらいです。ところが、私権課題を乗り越え、本当の問題をどうしたらよいか?自然と議論できるようになったことに驚いています。

また、その運営者からの期待を受け設計するチームの皆も同じです。今までとは違う視点やアイデアが出てくる。今は、それを実現すべくさらなる追求に向かっています。

本来解決すべき問題群を捨象し私権追求に向かっていた時代に対して、これからは新認識が力を発揮し、私権課題さえも包摂してしまう…改めて実感しました。新認識を軸にした仕事が、様々な業界において生じている不全を解消していく…

当然、実現基盤として利益が必要である。そういう判断が下される場面もまだまだあります。しかし、そこを一歩踏み止まって考えたい。目先に収束するより、やはりまず本質の問題を突くためにも、新認識を軸に提示すべきであると。

PS:現代版 幼・少・青・壮・老のお題「高齢者の役割がある筈」は具体的な例が多く、大変参考になりました。感謝です!
 
  List
  この記事は 48535 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_85644
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp