実現論を塗り重ねてゆく
85643 「危機的状況」においては、構造化能力と対象能力が全てを握る。
 
西谷文宏 ( 26 和歌山 建築設計 ) 05/02/13 PM09 【印刷用へ
ここ数日、「危機的状況」(トラブル寸前の状況)に陥った仕事上の仲間達を見ていて気づかされたことがある。
それは、「危機的状況」においては、構造化能力と対象能力が全てを握ると言うこと。

今回の「危機的状況」における仲間達の反応、仕事の仕方から、(仲間達を)2つの人種に分けることができる。

1つは、只管に目の前の課題に向かうタイプ。
すさまじい作業ボリュームに忙殺されることになるので、自分自身は「仕事をしている」気にはなるが、前進感が全くなく、いつまでたっても終わりが見えない。
このタイプは、膨大な数で中身もはっきり見えてこない課題に闇雲に向かっていき、課題に取り組むことだけにエネルギーを費やす。

もう1つのタイプは、いきなり目の前の課題に向かうのではなく、その問題の全体構造を分析・把握し、そこから課題を重要度ごとにヒエラルキー化(構造化)し、作業手順を組み立てていくタイプ。
前者とは違い、課題を構造化できているので、作業ボリュームが予測できている。つまり、最初から「終わり」とそこに向かうための道筋が見えている。
このタイプは、「課題の構造化」に最大のエネルギーを掛ける。

普段の圧力状況ならまだしも、迅速かつ的確な判断が、決定的に重要となる「危機的状況」においては、前者は「仕事をしている」気になりながらも、全く成果が出せずに致命傷(=即トラブル)となる。

今回の「危機的状況」においては、途中から後者のタイプがみんなを導いていったので、なんとか危機を突破できそうで幸いなのだが、いかに構造化能力と対象能力が重要か、そして「仕事をしている」気になることが、いかに危険かを痛切に実感させられた。

現在の社会状況も全く同じなんだと思う。
環境破壊、精神破壊を始めとする様々な”ガタガタ現象”
今、まさに我々の生きる社会は、予断を許さない「危機的状況」と言える。

この状況下において、目先の課題や制度、法律などに収束していくことは、「何かやっている」気になりながらも、実態は「滅亡」への道のりを進めていくことに他ならない。

危機的状況だからこそ、この状況を対象化→構造化し、そして可能性を開くための方法論を立てていく必要がある。
このような危機的状況においてこそ、構造化能力と対象能力が試されると言っていいかもしれない。

>社会構造に起因する危機・課題(観念閉塞や経済破局や環境破壊etc)は、構造認識によってしか把めない。たとえ潜在思念が感取したとしても不鮮明であり、危機・課題を明確化し、解決する為には構造観念が不可欠である。(18572

新認識=構造観念は、この「危機的状況」を構造化する最大の武器。
いつまでも目先の課題にとらわれた、プロに任せていては、やがてこの社会は破綻を迎える。
現代の閉塞状況=「危機的状況」を突破できる唯一の方法は、我々素人みんなが、なんでやで”対象能力”を磨き、新認識によって”構造化能力”を身につけていくことに他ならない。
 
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