日本人の起源(縄文・弥生・大和)
85198 縄文のことばのその後
 
八代至誠 ( 44 東京 建築士 ) 05/02/05 PM10 【印刷用へ
>---どうも,縄文のことばは,南方と北方の言葉の融合したもののようですね。
---また縄文語は,現在の日本語ときわめて近い音を持っていたようです。

縄文時代に語られていた縄文語はどんなものなのだろうか。そして現在の日本語にどのように受け継がれてきたのだろうか?縄文語からアイヌ語そして地名等の現在の日本語に繋がっている事例として「縄文語発掘」(鈴木健著・新読書社)という本に掲載されていたので引用したいと思います。

>縄文語は日本語の原点とされている。長い間の変化により、今の日本語と縄文語はかなり違ったものになっている。今の日本語から縄文語にはたどりつけない。縄文語に近いのはアイヌ語と沖縄の古語である。北海道にアイヌ語により付けられた地名が多いのは有名である。東北地方にも多い。ところがアイヌ語で説明できる地名は東北地方以南から沖縄まで沢山ある。
沖縄に糸満市がある。アイヌ語の「エト」は「岬」を意味する。「オマン」は「奥へ」を意味する。つまりエトオマンがイトマンに変化し、「岬の奥にあるところ」の地名に糸満の漢字を当てはめたものである。エト(岬)はetu-ito-eto-ito、 エツ、イツ、エト、イト、の4つの発音に変化する。この(岬)は江戸、伊都、怡土、伊豆、などに変化し地名になっている。江戸城のあった場所はかって岬だった。
与那国島に祖納という地名がある。ソ(滝)ナイ(川)で滝のある川から名付けれた。五島列島に糸串鼻という地名がある。これはイト(岬)クシ(山の向こう)パ(頭)ナ(方向)エトクシパナとなる。意味は手前の岬の向こうにある先の方、つまり手前の岬の向こう側の岬となる。
鹿児島も、カ(上面)コッ(凹み、凹地)スマ(岩)。頂上が噴火口で凹んだ岩、或は島。桜島のことである。現在でも地元ではカゴッマと発音している人もいる。地名を挙げればきりがないほど全国に沢山ある。
地名のほかに縄文語が残されている。6月に札幌で開催される「よさこいソーラン祭り」がある。このソーラン節の掛け声に「ヤーレン・ソーラン」というのがあるが、これは、ヤー(陸、陸岸、陸の方)レン(沈む)ソー(滝)ラン(降る、下がる)これは沖から見て陸地が沈み、滝のよう
に上から下がるという意味である。つまり、荒海に漕ぎだした船から見て、山のような大波が崩れて滝のように降り注ぎ、うねりの合間に遠い陸地が見え隠れする情景を掛け声にしたものである。
神はアイヌ語のカムイから、カ(上面)ム(ふさがる、ふさがっている)イ(時、所、物、事、ここでは物)つまりふさがる物として天を表す。原始時代は天にある雷が恐ろしいものとされ、それが神の仕業と思うようになった。それが神の意味になった。したがってカムイから神に転化し、今の日本語の神になった。黒雲の中で起こる雷鳴をカミナリというのもうなずける。
サラ(あいている、すいている、地があらわれている)がある。今でも「サラ地」などと使っている。サラが転じて「空」になったとも考えられる。
パラ(広い)から「原」に変わった。イソ(水中の波かぶり岩、海、又は川にあって、しければ隠れ、凪れば現れる平たい岩)は多少意味は違うが「磯」として使っている。日本語のイソイソ、イソガシ、イソギ、などは、浜辺の岩礁の間の絶えず忙しそうに走りまわる水の様子から作られた言葉かも知れない。

このように普段、私たちが使っている日本語が、縄文語をルーツとし、それがアイヌ語へと受け継がれ、更にかたちを変えて現在のような進化を遂げたようです。



 
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アイヌ語の地名に見る古代人の生活や観念 「縄文時代を探究しよう!」 05/02/17 AM01

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