共認運動をどう実現してゆくか?
85177 ある母娘の話
 
越見源 ( 38 大阪 都市計画 ) 05/02/05 PM06 【印刷用へ
なんでや露店で知り合った女の子とお母さんの話です。

彼女と露店で知り合ったのは半年以上前になりますが、自分自身を肯定できず、いつも悩んでいて、ちょっと気を抜くと泣きそうな顔になってしまう・・・しかし、どうしても涙が出てこない・・・そんな子でした。

そんな彼女にとって(そんな風にいつも悩み、自閉し、何を考えているかもわからないからこそ)お母さんはとても厳しく、いつもイライラしており、少しでも自分の意に沿わないことでも言われようものならすぐに怒り出す・・・理不尽だと思っても言い返せない・・・怖くて怖くて仕方ない、わけがわからない。
だから、思ったことや伝えたいことがあったとしても、ほとんど言い出すこともできず、いつも心の奥底に閉じ込め我慢してしまっていました。
・・・まさに負のスパイラル。

ところが、なんで屋に出会って3ヶ月もたった頃・・・暇を見つけては色々な露店に出向き、露店主達に悩みを聞いてもらい、答えを出してもらい、瞑想する中で過去の自分を許し、肯定し、周りのみんなも肯定できるようになり、明らかにその表情から不安が消え始め、心底から安心した笑顔が見え始めた頃、そんなお母さんとの関係に変化が生じはじめたそうです。

いつもイライラしがちなお母さんが、突然、穏やかにポツリと呟いた・・・「お前も色々大変だろうけど、頑張りなさい」

些細な言葉だけど、すーっと気が楽になり、そして、嬉しかった。

別にお互いのことが嫌いなわけじゃない。心配だし、むしろ本心を語り合い、繋がり、充たし合いたいと思っている。
しかし、過去のなんらかの理由(例えば「泣く子は嫌いよ」みたいな何気ない一言)がきっかけで一方が心を閉じ、お互い相手の心を遠ざけ、警戒し、些細なことで否定視し、怖がり、ものも言えなくなってしまう。

でも、何かのきっかけでどちらかが心を開き、周りを見ようとし、少しでも自分や相手を肯定できるようになることで、知らないうちにその変化は相手に伝わり、頑なな心を溶かし、開かせる。
負のスパイラルが正のスパイラルに転換する瞬間・・・

親子関係に限らず、身近であればあるほど、親しければ親しいほど、知らず知らず無造作に相手を否定してしまうことって多いと思う。
しかし、実はその理由の半分以上は自分自身にあると言って良い。

・・・まず、自分を許し、肯定視することが大事。
・・・それができれば自ずと心が開かれ、活力が生起し、周りが見えてくる・・・まず恐れず自分から相手に期待をかけてゆくことが必要。しかし、単純だけどそのことに自力で気付くのは難しい。
・・・だけど多分大丈夫。そのことに気付き、少しでも活力を得た人は、その経験や得たものを周りの人にも伝えたくなるはずだから。
そうやって、「自分から相手」の正のスパイラルは、徐々に周りに伝播してゆき、徐々に活力が再生されてゆく。・・・そこでは、みなが立派な答えの体現者であり供給者でもある。
そして、次々と新たな「答えの供給者」が生み出されてゆく。

その後、お母さんとの関係は更に改善され、家族で時折笑い合うまでになり、彼女の表情からはほぼ不安は消え、“いつも泣きそう”だったのが“いつも笑い出しそう”に変わり、周りのみんなを癒し、今はより多くの人の役に立とうと「答えの供給者」を、そして、「いい女」を目指して頑張っています。


 
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