西洋医療と東洋医療
84971 本来「人の役に立つ」ための職種のはず
 
√177√ ( 37 大阪 ) 05/02/01 PM01 【印刷用へ
医療のあり方そのものを論じるのも重要ですが、実はそれを「専門的に」差配している「医者」という職種の在りようそのものの方が大きいと思います。

・医療という技術があまりにも複雑で高度化したため普通の人には分からない「聖域」となってしまっている点
・大学での「医学部」の位置付けの問題=受験ヒエラルキーのトップ
・最終的に「人の命」は重要で、誰であろうと救って欲しい=医者・医療に何とかして欲しいという純然たる期待感

などなどから「医者」自体が特権的位置付けに成らざるを得ないということが、現状共認されています。その特権的位置付けから「高収入」も容認され、診療報酬という形で国家もバックアップに回っていることも容認されている。それだけ社会的使命として高い「職業」=役割だということから、皆が容認し、聖域には立ち入れない、立ち入らない現状がある。

ただ、社会的使命が高い=社会の役に立つということは、外からの評価や見方で、内側にいる医師や医療関係者は本当にそのことを感じているのか疑問に思われる。むしろ、特権化された聖域の中で安定と高収入にあぐらをかいているようにしか見えないのはなぜだろう。使命感=皆の期待が大きい役割としての職種なのか、単に「儲かる」仕事としての位置付けで見ているのか。お医者さんに直接そのことを問えば、「大変なんですよ」ということばも返ってくるだろう。それも分かる気がするが、「疑問」がぬぐえないのはなぜか?

それはおそらく、私権圧力が衰退した現在においても残存しうる私権フレームの一つだからで、医学部への進学過程(受験)も国家試験の在りようも病院を支える国家の役割もどこか胡散臭さを感じてしまうからではないか。誠心誠意頑張っておられる医者の方も事実いらっしゃるだろうが、構造自体には大きな問題があることは否定できない。

なぜもっと開かれたものにできないのか。なぜ、人そのものを扱ってるにも関わらず、人々の意識を無視できるのか、共認関係を軽視できるのか。

当然、市場や国家の存在とも絡むところで、医学界のみの問題として切り離して解決しないことがさらに難しくしている。しかし、時代の意識の潮流は大きく変わろうとしており、人々は「人の役に立つ」ということに活力ややりがいを感じる時代になった。当然、病気の人を助けるという本当に役に立つ仕事であることは間違いなく、そういう意味での医者志望が増えることは望ましいと思う。そのためにも資格取得の方法の再考や就業後の「開かれた場」への参加(例えば、他業種にも少し出向するようなシステム)で閉鎖空間に留まらないような取り組みも必要だろう。

本来的に役立つはずの業種が捻じ曲がっていること自体に問題性があり、あらゆる面から「穴」をあけていく活動も必要なのだと思います。
 
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85256 みんな期待で風穴を開ける 田中一成 05/02/06 PM11

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