マスコミに支配される社会
84896 芸術も芸能も傍観者を加速させてるにしか過ぎない。
 
中村英起 ( 45 佐賀 会社員 ) 05/01/30 PM11 【印刷用へ
私は、芸術や芸能が好きだったこともありますが、学生時代によく有名作家の絵画や美術或いは古典音楽や古典芸能を鑑賞して廻っていました。本物の芸術や芸能に触れることで、豊かな発想や思考に導いてくれるものと信じていました。
しかし、現実の仕事の場面や人間関係を振り返ってみると果して現実課題を突破する豊かな発想があったかと言うと全く無い事に気が付きます。そもそも、そうした芸術や芸能に触れるだけで、決して習得して来た訳ではない。ある価値=美しいを見つけたとして、それを発信したところでそれは単なる傍観者の意見でしかなく単なる押付けでしかない。或いは知識としての自己満足でしかないことが分かりました。仮に共感した人がいたとしても、共に実現するべき現実の課題は、何もないのです。

>しかし、社会不全は、解脱や誤魔化しの言葉で捨象する事はできない。
●自然圧力や同類闘争圧力etcによる本能不全は、スキンシップの親和充足でそこそこ解脱(解消)できる。
●権力による抑圧etcによる私権不全=共認不全は、親和充足(その極が涙と笑いである)と代償観念(規範観念や価値観念etcの感応観念)で、かなり解脱(解消)できる。
●社会不全や統合不全は観念不全であり、答え(=構造観念)によってしか、解脱(解消)できない。(24982)


この芸術や芸能は、私権時代の解脱様式であることが分かってきました。
時代を遡ると芸術や芸能における各時代毎の様式が、その時代の不全状況と集団としての親和様式或いは解脱様式としての役割と言ったものが見えてきます。

原始時代であれば、洞穴の壁画や太鼓等を叩く祭りの音楽等は、集団解脱として親和回路を太くし共認充足を増幅加速させたと思われます。そして、過酷な自然外圧下における課題共認や自然に対する畏敬或いは収穫物に対する感謝など集団共認の一助を担っていたのでしょう。
闘争前夜の祭りの音楽は、闘争系の刺激を与え闘争共認を可能にし、収穫後の音楽や絵画は、感謝や労いの穏やかな親和共認充足を可能にしたと思われます。音楽や絵画は、集団内で対象同一視=集団共認にとっての重要な役割があったのだと思います。

又、序列原理で統合された私権時代であれば、権力の象徴としての芸術・芸能が、強制共認の一助を担っていた。
当時の解脱様式である絵画、音楽、彫刻や建築は、時の権力者の象徴でありその権威を大衆に至らしめる存在でもあった。宗教心に加え人々の現実捨象の代償充足先を芸術・芸能に収束させた。現実課題に蓋をし当事者から傍観者に加速させる様式とも言えます。
明らかに芸術・芸能と言った観念は、旧観念と言ってもよいのでしょう。

それでも生存圧力が働いていた70’までは、私権に収束し集団を維持していた時代でもあり、序列社会と言う現実に蓋をし代償充足としての芸術や芸能にも輝きがあったし、傍観者とは言え集団解脱を基に集団共認を図る上での役割を担っていたとも言えるでしょう。

しかし、序列社会から共認社会の時代の流れを受け、現実捨象の代償目的である芸術や芸能では、全く役に立たない。
豊な人間関係は実現できないのです。
それどころか益々、閉塞していく一方です。

今、必要なことは、生存圧力が働かなくなった時代故に私権に代わる新しい答えを探索することであり、共認社会の実現です。
みんなの共認を基に新しい答え=新概念を習得し統合することで、本来の豊な人間関係である社会が実現する。
そうした実現基盤さえできれば、絵画や音楽も今までの代償目的に代わる新しい役割=様式に塗替わっていくことでしょう。
 
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2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
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