インドネシアのフロレス島で発見された新種のヒト科生物『ホモ・フロレシエンス』。鑑定の結果、この人科の生物の生息年代は約9万5000年前から1万2000年前ごろだと言う。これは日本で言えば縄文時代。かなり最近まで私達人類以外の人科の生物がこの地球上に生息していたことがわかった。
ここで注目すべき点は、彼らがこれまでの人類進化の常識を覆す進化をたどっていたこと、彼らは火を使い優れた石器文化を持っていながら、その脳容量は380ccしかなく、身長もわずか1mしかなかったのだ。彼らは、人類の進化系統からするとホモ・エレクトスから分岐した人類の兄弟だと考えられているが、人類がその後、ホモ・ハイデルベルゲンシス→ホモ・サピエンスと脳容量を増大させる進化をたどったのに対し、彼らは脳を縮小させる方向に進化していたのだ。ここで確実にいえることは、人類の進化は脳の増大と知能の発達一直線ではなかったと言う事である。
しかもこのホモ・フロレシエンスの発見には興味深い余談がある。それはフロレス島にオランダ人が入植を始めた1500年代ごろから「小さな人のような生物」の目撃談が幾度となく話題になっているというのだ。現地の住民は、小さな森の隣人が住んでいたとされる洞窟も特定できると言う。更に、インドネシアでは、謎の小さな獣人「オラン・ペンデク(小さな人)」の伝説が有名で、これらはスマトラ島でたびたび目撃され、「オラン・ウータン(森の人)」と共に現地では、その存在は古くから知られているそうだ。ホモ・フロレシエンシスが、ホモ・エレクトスから進化したとすると、当然フロレス島のみならずスマトラ島や周辺の島々でも同じような進化が起こっていてもおかしくない。ホモ・フロレシエンシスの生き残りこそ、オラン・ペンデクの正体ではないだろうか。という説がまことしやかに語られ、注目を集めているらしい。
もし、それが事実だとすると、人類以外の人科の生物が現代にも生息している可能性があるということになる。これからの人類史の研究からますます目が離せませんね。 |
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