収束不全:やりたいことが見つからない
84031 「人類の最大のニッチは、新理論を切り拓く所にある」
 
越見源 ( 38 大阪 都市計画 ) 05/01/15 PM06 【印刷用へ
田舎育ちの私が高校生だった頃はとにかく親元を離れたくて仕方なかった。だから、大学選定の条件は、第一にどこであれ地元以外、第二にできれば楽しそうな都会、そして第三に自分の学力で可能な最も上位の大学・・・という単純なものであった。

今思うに、これは明らかに親や地元のしがらみから「自由」になりたい、好き勝手に遊びたい、彼女をつくりたい・・・という序列原理が衰弱⇒開かれた私益追求を謳歌するバブル形成期特有の意識であったように思う。

そして、バブルが崩壊し、いよいよ収束不全が顕在化し始めた現在、“親元収束”という、私のような世代からは感覚的にはほとんど理解できない事態が進行している。
自らが親元に同居するだけではなく、例えば彼女を連れて来て家族と一緒に普通に一日過ごす、あるいはそれどころか親と同居で彼女と同棲する・・・ケースもあるそうだ。

しかし、考えてみれば、序列原理から共認原理に移行する過渡期においては必然的な現象なのかもしれない。

なぜなら、家父長権が崩壊した結果、親と子といった序列は既に意味をなさず、もはや親は反発すべき壁ではなくなった。
また、私権が魅力を失った結果、「自由」を求める主体である自我そのものが衰弱しつつある。
更に、家族制度の根幹にある結婚制度(私権課題)もガタガタになった。
結果、自分から仲間への意識潮流も相まって、親子関係も男女関係も、限りなく友達(仲間)化し、区分が曖昧になってゆく・・・・そして、収束不全を捨象して目先の安心に収束した結果、取りあえず上記のようなまったり親元収束関係に落ち着くのではないだろうか。

そういう意味では、むしろ、かつてのとにかく親元を離れたいという意識の方が、一見活力はありそうだが、所詮燃えカスの私益意識による特異な現象であり、その可能性がなくなれば、強いて親元を離れる理由もなくなるということかもしれない。

これは、自分発の独占欲と唯一幻想、そして規範の壁への反のエネルギーを活力源とした恋愛が衰弱した末に登場した、安心・癒し第一のまったり茶飲み友達風(セックスレス)カップルと構造的には似ている。

これらは、少なくとも相手発で安心感や癒しをベースとしているという意味では本源的潮流とも言えそうだが、収束不全の現実を捨象した目先の安心収束であり、それゆえに全く活力が感じられないという意味では、そのままでは滅亡を待つ衰弱現象の一つとも言えるのではないか。

>しかし、人類の最大のニッチは、新理論を切り拓く所にある。今、みんなが直面しているのが、統合不在ゆえの収束不全である以上、みんなの可能性探索が、みんな共認収束を経て新理論の構築に収束するのは、必然である。現に、仲間内でのマジ話も、普通のことになってきた。今や、誰もが答えを求めている。(71820岡田さん )

結局目先の安心に埋没しているだけでは収束不全は解消しない以上、人々はいずれ答えに収束するしかなくなる。
そして、皆が求めている答えを追求し、供給するという社会的な課題が加えられてはじめて、親子関係も男女関係も新たに構築し直され、活力を取り戻すのではないだろうか。
 
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