思考革命:問題意識発から可能性発へ
83584 肯定視再考
 
矢野悟 ( 23 高知 会社員 ) 05/01/04 AM10 【印刷用へ
 露店でもよく肯定視の話をすることがあるが、「肯定視ってどういうこと?」と聞かれることも多い。あらためて考えてみると、肯定視とはどういうことなんだろう。先日、露店の師匠とお手伝いの女の子と一緒に考えてみた。

 肯定視とは、具体的に物事を捉えられ、それによってより深く考えていけるということではないか。

>足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。(実現論1_6_01)

>極限状況の中で、人類は直面する現実対象=自分たちを遥かに超えた超越存在たる自然を畏れ敬い、現実対象=自然に対して自分たちの生存(=危機からの脱出)への期待を込め、自然が応望してくれる事を切実に願った。つまり、人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。(実現論1_6_02)

 当時の人類にとって、自然は自分達を脅かすマイナス対象でしかなかったと思う。しかし、そうやって自然を否定視しているだけでは何も始まらない。だからこそ、それまでは同類間にのみ使っていた共認機能を自然に向けて適応し、自然をとにかく見続けた結果、目に映っている否定的な対象(自然)の背後に、肯定できる存在=精霊を見出した。

 何かに対して否定的になっている時、それと同じような事をやる必要があるのではないか。「嫌い」「怖い」「イヤ」など、否定的になる場面は僕たちの周りに無数に存在している。しかし、否定視は物事をそれ以上見えなくさせる。

 たとえば、悩みを抱えている時。悩みがある時に、「自分はダメなんだ」と自己攻撃している人は多いが、何がダメなのかという部分は非常にあいまいで抽象的だ。「自分はダメ」と思うことで、それ以上現実を見えないようにしてしまう。思考がそこで止まってしまう。これではうまくいかなくて当然。

 否定的になっている部分、そこを注視していくことが必要なんだろう。うまくいかないなら何がダメなのか、何でダメなのか、それがわかればこれからどうしていけばいいのかと、問題を注視して考えつづければ、必然的に問題は具体的になっていく。そうやってどんどん考えていき、本質をつかんでいこうとすれば、単なる「うまくいかない」から「こうすればいい」と、結果的に問題を肯定的に捉える視点にまで行き着く。それこそ、肯定視なのではないか。「肯定視しなくちゃ!」と考えてしまうと、やっぱりズレる感じ。うまくいかないことに対して、その問題を見続けることが肯定視の原点なんだと思う。
 
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