私権社会の婚姻制
83311 みんなに期待される性
 
森政子 ( 30代 愛媛 広報 ) 04/12/28 PM11 【印刷用へ
 村落共同体に関するいくつかの投稿を改めて読んでみて、共同体では、性行為(セックス)=婚姻=結婚で、全ては繋がっていたんだって思った。成人式が婚姻のための儀式を兼ねているものが多いのも、結婚できるということと共同体の成員として一人前になったということが同じ意味を持ち、性も含めた全てが、みんなの期待だったからなんだ!

 翻って、現代はどうか?セックスと結婚は別物だし、性は個人的課題。結婚したら、友人や親戚からは祝福されるかも知れないけれど、そこにかかる期待は「早く赤ちゃんの顔が見たいわ〜」程度のもの。逆に、少子化や晩婚化等、危機感を煽る事実とそれに対する圧力(期待)を何となくは感じるけれど、それは「結婚という制度」にのって欲しいという期待であって、性も含めた共同体の全的な期待とは程遠いもの。

 一人前になったかどうかも、20歳になったら学生でもフリーターでも成人式を迎えて、友達と騒いでおしまい。うーん、分断された小さな期待は色々あるけれど、全体的にはみんなからはあんまり期待されていない感じ…。

 共同体の婚姻制度は、現代の一対婚制度から見ると、あまりにもオープンで、ホントに「驚きの婚姻史」だ。けれども、オープン=みんなの期待がかかり、それに応える喜びもあったということ。また、自分が成長すれば、若者に期待をかけて指導する役割もあったということ。日常生活の全てに期待圧力をお互いにかけ合う婚姻形式だったと言える。

 個人の課題としてではなく、みんなの課題として期待をかけ合うかたちと、性の期待が日常生活の全てにつながっているあり方は、これからの男女関係にも大いに参考になるのではないかと思った。
 
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