サル社会を解明しよう
83214 不全⇒プラス統合の必然
 
末吉孝子 ( 27 福岡 会社員 ) 04/12/26 PM02 【印刷用へ
久しぶりに猿学を読み込んで混乱!しかし、奥が深いな、と思いました。
>本能レベルではひとつながりの性闘争と縄張り闘争が、どうしてその様に分断されて現れ得るのでしょうか?それは、真猿の縄張り闘争が、本能ではなく闘争共認に基づいているからです。(中略)つまり、真猿の縄張り闘争は本能を下敷きとしつつも、それを共認機能によって作動させています。私が真猿の縄張り闘争を、本能に支配された一般の動物と区別して(本能にはない)同類闘争という新しい言葉で表現した理由が、そこにあります。

猿の縄張り闘争は、本能を下敷きとしつつ、共認機能によって作動させている。一方、他一般の動物は本能に支配されている。
猿に闘争共認が生まれたのは、樹上生活の中で「想像を絶する不全感」に苛まれたから。
でも、猿・人類は同類闘争の圧力を最大の活力源にしているのは、どういう構造からなんでしょう。不全から脱したいという欠乏からの可能性収束ということ?

>親和(スキンシップ)は皮膚感覚を発達させ、より不全感を解消する効果が高いプラス(快=ドーパミン)感覚回路を親和回路の周囲に形成してゆきました。このプラス回路(ドーパミン)は、全ゆる不全感覚を捨象する(マヒさせる)事が出来ます。従って、不全感を捨象すべく揚棄収束したサルたちは、生存課題であれその他の何であれ、そこに障害=不全がある限り、それを揚棄すべくこのプラス回路に収束する様になります。これが、共感統合に次ぐ、サル・人類の意識の、第二統合様式たるプラス統合です。

>原猿弱者たちは、このプラス回路によって怖れや怯えや危機逃避をマヒさせ=捨象し、仲間プラス、縄張り闘争プラスへとプラス共感収束することによって、約3000万年かかって遂に闘争集団を形成し、縄張りを確保する事が可能な段階に達します。こうして、約3000万年前、遂に同類闘争(縄張り闘争)を第一義課題とする真猿集団が形成されました。親和収束⇒プラス収束を母胎にして、より上位の闘争系の課題を共認し、その課題共認に基づいて役割を共認し、規範を共認してゆく(1612

猿が感じていた(?)不全の中身が、「飢え」や「怯え」だとすると何か弱いような気がしていましたが、でもそれ自体が想像を絶するものなんだと分かった。し、その不全を打開するために、闘争共認という共認機能=回路を生み出したというところも、すっきりつながった。
なぜ猿は個体で行動せず、集団で動くんだろうとちょっと引っかかっていたけれど、プラス回路への収束と、種全体が抱える不全に対応するという観点から考えると納得。

>本能に替わって共認機能が自然外圧を対象化するときに、その最先端では、自分たちとは比べようもないほど超越的・絶対的な存在として自然外圧を認識したという意味で、『実現論』ではこの構造を“超越統合”と呼んでいるのだと理解しています。おそらく、始原人類が受けていた生存圧力とは、むしろ“超越圧力”とでも呼ぶべきもので、全主体が共認機能のもつ充足機能に可能性収束する以外に手立てがなかったという構造において、共認原理によって統合されていたと考えるのが妥当だと思います。(60693)

↑【原猿】⇒【真猿】⇒【極限時代の始原人類】⇒【私権時代の人類】各々の統合原理について。

縄張りを巡って同類闘争する背後には、太刀打ちできない自然の存在がやはり大きかった。種全体を脅かす絶対的な圧力。樹上に生活しているときにもっとも恐れていたものは、外敵というより縄張りを脅かす同類であり、全てを包括する森林であり、自然圧力だったんじゃないかと思いました。
あと、今回猿の行動様式の歴史を見てみて、他の動物の進化の歴史や、行動様式との比較が今回すごく気になりました。なぜ実現論で扱っているのが猿なのか、というのもそこを洗うとより鮮明になるかもしれない。




 
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