思考革命:問題意識発から可能性発へ
82473 実現思考に導くには旧観念無用!の共認が鍵
 
佐藤祥司 ( 42 北海道 建築士 ) 04/12/13 AM02 【印刷用へ
最近、なんで屋露店では悩み相談に似た対応が増えてきている。それは、積極的に「私の悩み聞いてください!」と入ってくるのではなく、恋愛や仕事系のお題を扱った後に、或いはカードに書いている言葉の背景などを話し終わった後に、普段の生活での人間関係上の不全を吐露するという形から始まることが多い。(看板に書かれている“悩み相談”や“共認心理学による性格診断”などの言葉も気になっていたようだ。)

彼・彼女らの意識は“うまく行かない現実”に対して、“自分を変えなければ”という徹底的な内省思考が特徴。しかし、どう変えていけばいいかも分からないまま、毎日の生活の中でわずかな+体験を心の糧にして、なんとか繋いでいる。まさしく↓の意識構造そのもの。

>現実に可能性が閉ざされ(or答えを発見できず)現実に対する強い否定回路が形成されている(従って、実現回路が貧弱である)場合、否定意識は捨揚回路(−捨象+収束の回路)に収束して、何らかの+幻想を生み出し、そこに先端収束する。しかし不鮮明な潜在幻想では意識を統合できないので+幻想は観念化されて感応観念(価値観念や規範観念)を作り出し、この感応観念の下に全意識を統合しようとする。(19060)

色々生い立ちを聞いてみると、現実の可能性が閉ざされる局面はいたるところに登場してくる。母親(の親和・共認充足)に対する諦め、母親の父親への否定意識への同化による父親否定、仲間のいじめ圧力をはじめ、学校の先生や会社の上司の不当な圧力など、彼・彼女らを取り巻く現実全てが−の圧力としてはたらいている。これらは全てカタワの「集団」(40425)内の現実で、今、彼・彼女らに対して“それら現実を突破してくにはどうすればいいか”という実現思考に向かわせるにはどうしたらよいかというと、先ずは、それらのカタワの「集団」から出ることが大前提になる。

少なくとも、旧観念を基に統合されてきたそれらの集団は、今やどんどん解体されていき、つまりは旧い現実(過去の遺物)と化している。そのような旧い現実にしがみ付かなくても良いはず。新しい現実=そこから脱出した(しようとしている)人達の意識こそが本物=現実である。
そして、「新しい状況に適応すべく生み出された最先端の機能の下に全ての古い機能が収束することによって、全体が統合される」(29731)
これが一つの答えだと思う。

しかし、まだ問題はある。それは、実現のための答え=構造思考の壁だ。

>構造思考には、現代=過渡期に固有のいくつかの厄介な条件が加わる。
A.否定意識や感応観念から脱却できている事。⇒思考の動因は、充足基調⇒本源収束と社会不全⇒社会収束のみであること。
>B.既成の底の浅い、かつ誤った観念は使いものにならず、殆どゼロから一つずつ構造観念を紡ぎ出して、それらを統合する必要がある事。しかも、危機が深刻なほど、より深く広い構造観念が求められること。

これに対する次の答えは、路上=社会空間での(社会的)役割を得ることで、錆付いていた実現思考の回路も徐々に開かれていく事は確実で、そこでの充足を基盤に、現実否定の意識や感応観念を捨て去っていくことの共認形成が可能となるはず。その媒体として、なんで屋店主達は、構造観念を駆使して、不全感覚や共認欠乏と新しい現実を繋げていくことが求められているのだと思う。改めて、実現思考のためには“旧観念を捨て去る!”ことの意味が深く理解できたように思う。


 
  List
  この記事は 19061 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_82473
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
82476 >実現思考に導くには旧観念無用!の共認が鍵 寺嶋眞一 04/12/13 AM05

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
素人の社会活動19 素人と創造
素人の社会活動26 創造の資質
素人の社会活動28 現実を対象化する=思考する
素人の社会活動29 私権時代の歪んだ思考(主張・説得・議論)
素人の社会活動30 現実を対象化する思考=事実認識
素人の社会活動34 創造(=探求)のパラダイム転換
潜在思念発の大きな方向と大きな構成
因果関係と収束関係(実現関係)の矢印
原因→逆境(不全)⇒どうする?⇒可能性収束  
原基構造の不変部分と可変部分
「観念力を鍛えるには?」(1) 話し言葉と書き言葉の断層はどこから登場したのか?
「観念力を鍛えるには?」(2) 5000年前の文字登場以降、共認機能は衰弱している?
「観念力を鍛えるには?」(3) 「理解する」とはどういうことか?
「観念力を鍛えるには?」(4) 求道者と解釈者では思考の自在さが全く違う
詭弁を説明しようとするから難解になってゆく
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(1) 共認充足が最大の活力源。'10年代はそれだけで勝てる
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか?
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実否定の自己欺瞞
社会運動の自己欺瞞
旧観念と新しい概念装置の決定的違い
「旧観念無用」という認識が生み出す気付きの深さ
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
『生命と場所』より…生命観
共生思想ということ
精霊の措定は手順律の逆転か?
「生物的な知」と「機械的な知」
「変性願望」批判
認識の創発性
認知と探索と統合
マイナス原因構造とプラス実現構造という両輪
未知の世界の知性?
シャーマニズムと幻覚回路
楢崎皐月氏のカタカムナ説(1) 宇宙から素粒子に至るまで、万象は共通構造(相似象)を示す

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp