サル社会を解明しよう
82406 共認機能によって制御された性闘争
 
村田頼哉 ( 32 高知 企画 ) 04/12/11 PM11 【印刷用へ
集団間の縄張り闘争(同類闘争)においては、首雄を筆頭に全てのオスたちが闘争を行っています。これは課題、役割、規範を共認しているから至極当然のことですが、では、離れザルがメスにちょっかいを出してきた場合はどうでしょうか。

当然、ボスだけでなく他のオス達もそのサルに対して総攻撃を加えますが、これは単純に課題、役割、規範共認というだけでは単純に捉えることができないのではないでしょうか。

ボス集中婚や勇士婚の場合、集団内の全てのメスはボスあるいはボスと2番手、3番手のものであるが、他のオスのものではない。自分のものでないメスが襲われた時に、メスを助ける(離れザルに攻撃を加える)という行為は、集団内の全てのメスは全てのオスのものであったと捉えることができます。では、「この集団のもの」とも思える行為はどっからくるのでしょうか?

集団間の縄張り闘争(同類闘争)においては性闘争は介在してはいませんが、集団内部においては、序列規範などの規範共認(共認機能)によって抑止(制御)されているだけで、性闘争を原動力とする序列闘争は日常的に行っています。

つまり、離れザルに対する攻撃の場合においても、性闘争(性エネルギー)を母体(動力源)として行われた思われますが、集団内においては規範共認(共認機能)を行っているが故に、メスを手に入れることはできず、単に集団の一員として闘争してるだけになります。
そして、その行為が「集団のもの」という風に見えるのではないでしょうか。

 
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88997 メスにちょっかいかける離れザル。 中野恵 05/04/16 PM11

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