社員の活力を引き上げるには?
82066 同化とは、お互いの実現経路のすり合わせ
 
竹村誠一 ( 30 長野 営業 ) 04/12/04 PM06 【印刷用へ
>生命体の認識機能には、食欲や性欲etcの欠乏を感じる内識機能と、それを充たす為の視聴覚をはじめとする外識機能がある。答えとは、課題の実現経路であり、実現経路とはこの内部意識と外部認識がイコールで結ばれた回路である。<

>欠乏意識(内的認識機能)と状況認識(外的認識機能)を結ぶ実現回路こそ主体の中核(先端主体)であり、この実現回路こそ思考の先端中枢である。<(19059「思考次元1 潜在思念の実践思考」)

この実現経路(回路)、すなわち内的認識機能(欠乏意識)=外的認識機能(状況認識)の仕組みを、同化(対象同一化)のプロセスで見てみましょう。

例えば、営業マンである私が初めて訪問した会社で、初対面の受付の女性と対峙する場面を想定(※お互いの自我は極力排除し、素直に対峙できた場合を想定)してみます。

@営業マンの内的意識
仕事を取りたい。⇒それにはまず受付と仲良くなり(=同化)、⇒担当者へ取り次ぎを実現したい。

A受付嬢の内的認識
忙しい時に一体何の用だろう⇒早く相手の用件を明確にして、追い払うか、あるいは少しでも上司に繋ぐ価値があるかどうかを判断してしまおう。

B営業マンの外的認識
(相手の受付嬢は)忙しそう・まじめタイプ・小柄・一応ドアを開けてくれている

ここで、営業マンである私はひたすら相手(受付嬢)の立場(=内的認識)に一旦同化した(一緒の気持ちになった・同じ地平に立った)上で、すぐに自身の本来の内的意識(=仕事を取るための闘争局面であるという意識)に立ち帰り、その思いを言葉や行動にする。

C営業マンの実践
(相手の受付嬢に同化した上で)ゆっくりと、しかし相手を苛立たせない程度の口調で・軽快に、しかし誠実さを加味しつつ・すこし屈み気味の姿勢で・ドアを閉められないようやや前に出て、簡潔に用件を相手に伝える。

D受付嬢の外的認識
(相手の営業マンは)まじめそうで、自分への配慮を感じる。嬉しい。用件はわかったし、自分あるいは会社にとって害より益を及ぼす可能性を感じる。

E受付嬢の実践
「わかりました。担当者を呼んできますので、しばらくお待ちください。」と快諾。

この一連のプロセスからわかるように、同化(対象同一化)とは、外的認識機能(状況認識)を駆使して、お互いの内的認識機能(欠乏意識)をすり合わせる、すなわちお互いの実現経路(回路)を繋げることで、その先に取るべき可能性(行動・実践)を模索する過程であると言えます。

そして実現回路とは、このように対象との同化のプロセスを積み重ねることで、太く、強化されていくものではないでしょうか。
 
  List
  この記事は 19059 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_82066
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、45年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp