西欧科学は狂っている
81463 複雑系とは当事者性を重視する科学では・・・
 
土山惣一郎 ( 47 山口 デザイナー ) 04/11/24 PM10 【印刷用へ
 現在、複雑系と呼ばれているものは、斎藤さんを初め、多くの方が例示されているように、自然や環境、あるいは生命進化や脳構造といった相互連関のレベルがほとんど天文学的オーダーで、単純には未来の予測不可能である、つまり、これまでの科学や論理では、統合不可能と考えざるを得ない領域です。

 しかしよく考えてみると、人類に限定した歴史にしても、経済や社会にしても、これまでの教科書に書かれていることの中に、信憑性のある法則や統合律は全くと言っていいほど登場していない訳で、これらの社会科学も、やはり複雑系と呼べると思います。

 これら複雑系に求められる思考と従来の科学的思考との最大のギャップは何なのか?・・・。

 まず、従来の科学に最も欠落しているのは、相互に絡み合った要素の中に、主体の存在構造が組み込まれていないという点が指摘できます。そしてその逆説的な意味で、系の外に「自己=科学者」という傍観者を、絶対的な存在として暗黙のうちに君臨させています。要するに、当事者としての主体側からの働きかけを捨象しているという致命的欠陥があります。

 そして、対象と主体を貫く普遍的統合法則を持ちえていない、つまり生物なら生物の適応法則=「可能性収束」の論理や「本能⇒共認⇒観念」の論理を持ちえていないことも指摘できます。

 その結果、切り口になりそうな現象事実を見逃したり、仮にそれを発掘できたとしても、それらの現象を構造事実として法則化したり総合化したりする術がないという壁にぶち当たります。

 こう考えてくると、複雑系というは、単に要素が無限にあるということでないのは明らかです。むしろ、複雑系とは、主体と対象の相互連関やそれらの存在する「場」を貫通する圧力の発掘に始まり、さらには主体・対象の存在構造や適応構造や(未来予測のための)実現構造を発掘することが生命線をなす領域を言うのではないでしょうか。

 その意味で、複雑系とは「当事者性」を組み込まないと絶対に解明・統合ができない領域だと思います。

 
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