心の本体=共認機能の形成過程
77525 抱っこする気持ちが育まれない原因…共認非充足のお産
 
福田尚正 ( 30 福岡 SE ) 04/09/07 PM10 【印刷用へ
76776「わが子を抱けない母親」川田さん
> 我が子を抱っこする気持ちになれないなんて、一体どうしてなのでしょうか?記事(76570)の続きに>「抱きなさい」とだけ注意しても、母親に注意しても不愉快に思うだけだ。<とも記されていました。

確かに、本来の抱っこは「観念(充足)発」ではなく「共認(充足)発」の行為であり、自然にそうしたくなるはず。しかし、そうならない背景には、そのような思い(=観念下の潜在思念)が育まれなくなってきた現実があります。

その原因の一つに、母子間の意識に強い影響を与える「お産」をめぐる状況が、「自然の摂理に逆らったもの」へと変貌していることが挙げられます。その結果、我が子に対して、「充足感や肯定視」ではなく「不快感や否定視」を生み出してしまうお産(広義には、妊娠期間も含め)が不必要に増えているのです。

吉村正著『お産って自然でなくっちゃね』より。
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> いまのお産がつくり出す「子供が可愛くない症候群」

> 原因の根には、子育てに厳しい社会の状況があることは否めないが、もう一つは、感動的でない不自然なお産をしたことと大いに関係があるといわれている。つまり、子が可愛くないという心の有り様を、不自然なお産がつくり出してしまうのだ。

> 哺乳類の脳内には、エンドルフィンという内因性のモルヒネ(麻薬)様物質が分泌されて、個体の情動をコントロールしていることがわかっているが、分娩前後にとくに多量に分泌されて脳を浸し、人間の場合とくにその精神的心理的活動に大きく関与し、感情を高揚させ、理性を抑え、鎮痛効果を発揮するのだが、この物質の分泌量は産婦が神経質になっていたり、恐怖心を持っていたり、リラックスできない環境におかれていると、著しく減量するのである。

> 具体的にいうと、手術機械の音がしていたり、周囲が明るすぎたり、介助者が親身にならず事務的であったり、手術操作を加えられたりすると、それだけ分泌量が減るのである。その反対に静かでやや落ち着いた自然な雰囲気のなかでは、分泌は高進するので、産婦は理性的になりすぎず、むしろ感情的になって涙もろくなったりして、喜びも悲しみも増幅される。

> そういう心の状況のもとでお産をすると、子に対する自然な深い愛情が母親の心のなかに湧き起こり、これが脳にインプットされ、終生深い精神的な結びつきが形成されるのである。
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しかし、60年代の高度経済成長期以降、安全性と効率性に傾斜した病院での誘発分娩(分娩台、陣痛促進剤、会陰切開、母子別室、…)が普通になり、知らず知らずの内に「共認非充足のお産」を余儀なくされている女性が増えているのです。

お産は、母と子の「期待=応合」関係を強め、母子間の「共感回路・共認回路」を太くする重要な行為です。近年は、お産に接する機会すらなくなり、軽視しがちなことですが、忘れてはならない事実です。

010405(共感回路・共認回路の原点)
> 「相手も同じく自分に依存し、期待しているんだ」という事を共認し合えた意味は大きく、相方に深い安心感を与え、互いの不全感をかなり和らげることが出来た。この様に、不全感を揚棄する為に、相手の課題=期待を自己のそれと重ね合わせ同一視することによって充足を得る回路こそ、(未解明だが、おそらくは快感物質βエンドルフィンを情報伝達物質とする)共感回路の原点である。

なお、聞いた話ですが、お産時に、トランスやオーガズムといった、子とお産への100%肯定視⇒同化の結果としての我を忘れた感覚や悦の感覚(エンドルフィンのエクスタシー)を経験する女性がほとんどいなくなっているそうです。それは、セックスでイケていない女性が増えている77143 ことと共通しているのでは?「いいお産」と「いいセックス(本源の性)」の心構えや方法論は通じるところが多く、本質は同じだと思いました。

 
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