経済破局は来るのか?
77145 アメリカ人の消費性向が高いのは高額所得者すら貯蓄しないから
 
熊谷順治 ( 37 大阪 企画 ) 04/08/29 PM10 【印刷用へ
>なぜ、アメリカではこれほどまでに過剰消費になってしまうのでしょうか?(76637

家計レベルで過剰かどうかは、正確に押える必要があると思いますが、アメリカの家計は、貯蓄率の低さ(データ)に表れているように、消費性向が高くなっています。その消費性向の高さについて所得階層(5分位)別のデータから考えてみたいと思います。※消費性向とは、可処分所得に対する消費の比率で、消費しないで残ったものが貯蓄です。

2003年の家計調査報告によれば、日本の所得階層5分位ごとの消費性向(消費支出/収入)は、所得階層が上位であるほど小さくなる傾向にあります。この傾向はオイルショック等の時期を除けば、戦後ほぼ一貫しています。
※家計調査報告[2003年、勤労世帯、総務省]
第1分位(平均年収 266万円)81.1%
第2分位(  同上 443万円)76.2%
第3分位(  同上 598万円)74.4%
第4分位(  同上 790万円)69.5%
第5分位(  同上1210万円)68.6%

日本においては、清貧の思想や金持ちほどケチであったり、子や孫に資産を残そうとか、先祖代々の資産を守ろうとか、そういう文化が(最近は弱くなっているが)まだ根強くあるからではないでしょうか。

一方、米国では、上記と同様に並べると、92.9%、92.6%、97.1%、97.4%、102.1%となっており、どの所得階層でも消費性向は高く、かつ、所得階層が高いほど消費性向が高くなっています(2000年値、FRB:Maki&Palumbo)。すなわち、高額所得者であっても、入ってきたお金はほとんど使ってしまうということです。

アメリカでは、先のことはあまり考えずにあるものは使ってしまってもいい、という考え方が強いことが推測できます。楽観的というか狩猟民族的というか、そういう文化がどうもあるらしいのです。

データから分かることは、アメリカ人の消費性向の高さ(貯蓄率の低さ)は、高額所得層が貯蓄をしないことが要因であるといえます。
 
 
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77146 アメリカ人は身分格差を顕示するため過剰なまでの消費をやめられない 熊谷順治 04/08/29 PM10

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