生物学を切開する
74250 男女脳の性差は何で決まるのか?
 
篠田悟 ( 27 茨城 設計 ) 04/06/30 PM09 【印刷用へ

 男は理数系が得意で,女は文化系が得意とよく言われる。また男は女よりも空間認識が優れているとも言われ,それが常識のようになっている。こうした知性の男女差は,本当にあるのだろうか。

成人男女を対象とした大規模なメンタルテスト調査が10年ごとに米国で行われてきたが,その結果,これらの“常識”は正しいことが解ってきている。しかし、確かめられた性差が先天的なものか,後天的なものかが本題となる。

 脳科学の研究者の中にも「人間の知性の性差は生まれつきのもの」とする意見があるそうだ。それを裏付ける,とする動物実験もある。たとえばラットを使って迷路実験をすると,きまってオスのほうが成績がよいのだ。「ほら,見たことか。動物実験でも確かめられるように,男が生まれつき空間認識に優れていることは間違いない」とされてきたのだが,ラットの迷路実験成績を信用してよいのかどうか,実は疑わしい。そこで、最近の子どもは堅い物をあまり食べないので顎の発達が悪い。噛む刺激は脳を刺激するので,柔らかなものを多く食べていると脳の発達にも悪影響を与えるのではないだろうか、と考えた。

 その説の真偽を確かめるため,ラットのオス,メスのグループに堅いエサと柔らかなエサを与えながら育て,迷路実験の成績を検討した。実験用のラットは通常は「ペレット」という堅いエサを与えられている。そこで柔らかなエサとして,ペレットをすりつぶして粉状にした。

 実験の結果,堅いエサの実験群では,従来言われてきたようにメスよりもオスの成績がよかった。ところが,柔らかなエサの実験群では,オスとメスの成績に違いがなかったのである。脳を刺激するので好ましいと想像された堅いエサは,少なくともラットのメスの場合はマイナスに作用することが分かった。この実験は、たまたまエサの堅さにこだわったために,通常と異なるエサを使っただけにすぎないが,これを拡大解釈して人間に当てはめたらどうなるのだろうか。
 硬い物を噛む事で、脳の働きを活発にさせてきたというのが、男だけの現象であったなら・・・男性優位の社会で構築された社会では,すべての生活環境が男性に有利に出来上がっているという可能性がないとは言えないことになる。

 もしそうだとしたら,生まれつきの性差と思われていることも見直す必要が出てくるのかもしれない。
 逆に、これにより女の得意とする役割も、より明確に判断できるようになり、可笑しな男女同権やらジェンダーフリーやらを主張するのではなく、社会全体で男女の役割を振り分けた、新しい社会のあり方が見えてくるかもしれない。


 
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74582 感覚の性差(男と女の違い) 橋口健一 04/07/07 PM09

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