生命原理・自然の摂理
72576 共認は、内識・外識機能を協働で紡いでこそ強化される。
 
小圷敏文 ( 壮年 大阪市 建築士 ) 04/05/26 PM10 【印刷用へ
>脳への入力は五感(見る・聞く・触る・嗅ぐ・味わう)であり、出力は運動(話す・書く・表情に出すetc.)すること。(養老孟司氏)

先日、このことを「一過性脳虚血発作(TIA)」を体験することで実感した。
救急病院に着いて検査している際に、2回目の発作が訪れた。頭痛とともに右後頭部の深い部分に灼熱感を感じ、次いで左半身に温感を感じたと思ったら麻痺が広がっていく。耳鳴りが強まり、ベッドに横たわっているというのに平衡感覚が崩れていくのを感ずる。視覚も左目で捉える映像と、右目で捉える映像がズレて重ならない。頭が割れるように痛い。状況の変化・推移をドクターに逐一伝えていくのだが、だんだんと呂律が回らなくなっていくのを自覚する。半身麻痺するということでも言葉の発音が侭ならなくなるんだ。出力機能なんて、結構やわなものだ。それでも、発信しないことには伝わらないから、意味不明音声の抑揚だけでも発してゼスチャーで補う。言葉をマスターする前の赤ん坊の思いとは、こんなものかも? と思える。

まずは内識機能が脳内に起こりつつある異常を漠然と捉える。視力の異常などから、外識機能からの入力をまともに処理しきれていないことを逐一確認していくことで、その異常の中味を察知する。自分の発した言葉を耳にすることで、運動機能にもダメージを受けつつあると確信していくという経過をたどった。発信することは、即ち相手の反応と自分の発信機能の確認行為でもあったのだ。今更ながらの発見でもある。

状況把握に必要な情報をドクターに申告して判断を仰ぐ。「症状の申告内容は、的確なので判断しやすい。循環器系のセクションでは対応しきれない可能性があるので、脳外科のある病院に移動してもらいます。」というのが、提起された方針。脳梗塞の前駆的状況と踏んだ自分の見立てと違わないので、異存のあろうはずもない。それが共認事項だ。

>生命体の認識機能には、食欲や性欲etcの欠乏を感じる内識機能と、それを充たす為の視聴覚をはじめとする外識機能がある。答えとは、課題の実現経路であり、実現経路とはこの内部意識と外部認識がイコールで結ばれた回路である。
答えを発見すると同時に全主体(=感応回路)はそこ(=実現経路)に可能性収束するが、それはある開かれた(=答えを見出した)欠乏意識とある開かれた対象認識がイコールで結ばれて共に強化される過程=その実現経路が強化される過程=その様な主体(実現回路)が強化・形成される過程である。
従って、欠乏意識(内的認識機能)と状況認識(外的認識機能)を結ぶ実現回路こそ主体の中核(先端主体)であり、この実現回路こそ思考の先端中枢である。(19059

観念領域で自己完結的に論理を極める場合は、脳内で入出力を繰り返すので、いわば自給自足しているといえるが、それは洞窟や研究室に篭って悟りを開く行為に相当するだろう。そのリスクと限界性は、「現実捨象の独りよがりと堂々巡り」だろう。

一方、今回の体験で感じたのは、「欠乏意識(内的認識機能)と状況認識(外的認識機能)を結ぶ実現回路」を協働者に開きだして相互乗り入れしていくことが、共認形成の最たるものであり、多くの協働者の内・外識機能を紡いでいくことでこそ、「新たな構造認識」が強化・認識され、そのことによってこそ実現思考の回路が形成されていくのではないか、ということ。

というのも、「内・外識機能を紡いでいくこと」は「潜在思念のレベルで対象に同化・応合すること」に他ならないので、『共認は、内識・外識機能を協働で紡いでこそ強化される。』と思えた。

 
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72777 内識機能と外識機能の一致は肯定視を可能にし共認を強化する。 佐藤英幸 04/05/31 AM01

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