レスありがとうございます。
二つ質問があります。
まず、
>まず、無性生殖から有性生殖への転換は、遺伝子(DNAだけでなく、細胞質も二者の混合となるが)の組替えにより、『多様性』を獲得して、適応能力の可能性を広げた。<
受精の際精子の細胞質は分解されてしまうのではなかったでしょうか?
私の勉強不足かもしれませんが、細胞質も融合する生物も存在するのでしょうか?
次ぎに、
>つまり、幼生体が千個の細胞により構成される多細胞生物よりは、万個の細胞により構成される多細胞生物の方が、高度化している。千の細胞に分裂し発生する受精卵が持たなければいけない細胞質の量と質に比して、万の細胞に分裂して発生する受精卵の細胞質は格段の量と質を備えていなければならない訳です。タマゴ巨大化の方向でしょうか。
当然ながら、一倍体に引き付けると、より大きな卵子を生み出す方向にメスの生殖細胞は特化していくことなります。
卵細胞の高度化と言う点は異論はないのですが、もう少し正確な話として卵細胞の細胞質の「質」と「量」とは何を指すのでしょうか?
私の拙い知識では卵(卵細胞ではない)の巨大化は卵細胞そのものではなく、栄養物質の貯蔵によるものだと思っていました。
もちろん、卵細胞の持つ遺伝情報(核及び細胞質)の高度化を否定するものではないですが、その巨大化の意味は卵がかえるときの個体(幼生体ですか)の機能を発達させるだけの栄養分の貯蔵にあるのではないでしょうか?
ただ、生物の「機能の高度化」≒「行動様式の高度化」という連関において卵の巨大から胎生まで、メスの生殖負担の増大の方向性があることは私も異論はありません。
また、村田さんも少し触れられていますが、「機能の高度化」のメカニズムの重要なポイントに二倍体から一倍体に分裂する減数分裂があるのだと思っています。もしかすると、進化を考える上では受精のメカニズムよりもこの点の方が重要かもしれません。 |
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