私権原理から共認原理への大転換
68683 軍事大国に対する恐れは幻影に過ぎない
 
tanvool HP ( 岡山 会社員 ) 04/03/05 PM10 【印刷用へ
日本人がアメリカに対して憧れとコンプレックスを抱いていたのは、実際の状況認識というより、第二次大戦の敗戦とGHQの占領→教育(染脳)の影響が大きいのではないかと思います(「第二次大戦は日本が悪かった。それまでの日本はファシズム・軍部独裁で、アメリカを中心とした民主主義諸国が日本国民を解放してくれた」と思い込まされていた13518)。

66050
>「国際社会の共認圧力によって、今後はアメリカの暴虐も封印されていく流れにある。世界の普通の人たちの共認圧力を形成していくためにもまずは事実を知ることが必要」と友人には語ってはみたものの、多少虚しく響いたような気もした。この会議室のみなさんはどう思われるだろうか。

と書いたのですが、どちらかというと自分をなんとか納得させようとしてるような感じで、まだ何かモヤモヤしていました(「とはいってもやっぱりアメリカは軍事力を背景に好き勝手をやってるしな〜」、という不可能視が残存していた)。

先日、「なんでや劇場」で、軍事的・経済的な「力」を背景に、ある国家が他の国家や世界を強制させることは既に不可能な時代になっている、という状況認識が提示され、それがとても深い気付きになりました。

ベトナム戦争(リンク)では、アメリカは圧倒的な経済力と軍事力を背景に北爆を続けました。しかし、彼らはそれに屈服せず、長期にわたるゲリラ戦でアメリカを疲弊させました。そして、世界世論は反戦に、最終的には、国内世論までもが厭戦・反戦に動き、結局アメリカは国内の共認を統合できず、何の成果も得られないまま疲弊しきった軍を撤退させるしかなくなったわけです。北ベトナムを屈服させたかったら、日本にやったように原爆(や水爆・中性子爆弾)を使えばよかったのかもしれない。でもそれは現実的にはできなかった。既に30年前から、単純に軍事力・経済力が勝っている側が必ず戦争に勝つ、というものではなくなっていたということをベトナム戦争の事例は示しています。

よく考えてみれば、大英帝国から独立をしたインドがそのさきがけだったのかもしれません。植民地時代のインドは徹底的に搾取されていて、軍事的にも経済的にも大英帝国とまともに独立戦争をして勝てる要素は何一つ持っていなかった。しかし、武器を一切持たず、糸車を巻きながら歩く一人の老人(リンク)を先頭に、単に海で自分達で塩をつくるという目的のために行進した、殴っても鞭打っても立ち上がる普通の人たちの群れに、巨大な軍事帝国であった大英帝国は完全に膝を屈したのです。

軍事力や経済力があるからといって、何ものも思い通りにすることはできない。人々の合意が得られないことは、結局破綻していく。ということは、世界のあらゆる状況を恐怖幻影の固定観念抜きで見てみると、実は「力」のパラダイムは既に、「武力」<「経済力」<「共認力」に転換している。可能性が塞がれているのは、この「共認」部分がマスコミなど一部の人に握られ、相変わらず「恐怖幻影」を再染脳されているからにすぎない。

この状況認識により、アメリカに対する今までの不可能視が嘘のようになくなり、共認運動の可能性がはっきり見え、ますます活力が湧いてきた気がしました。
 
  List
  この記事は 68651 ブログ への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_68683
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
『ずるい!なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』 「にほん民族解放戦線^o^」 13/01/01 AM00
「亡国」とは... 「晴耕雨読」 07/12/08 AM11
73883 「単純な事実」 蘆原健吾 04/06/22 PM11
68909 新しい共認を獲得した者達でしか生き残れない時代 八代至誠 04/03/11 PM09
68861 アメリカを善だと思ってしまう幻想 田原康夫 04/03/10 PM09
68843 「うそ」と「偽り」の演出 匿名希望 04/03/10 PM00
68764 張子の虎 庄恵三 04/03/08 PM07
68752 共認力だけが制覇力と統合力を兼ね備えている 田中素 04/03/08 AM01
68741 共認力を全開するためには 井上宏 04/03/07 PM09
68727 世界は市場原理に基づく共認(私権原理)によって動いている 沼田竜一 04/03/07 PM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp