収束不全:やりたいことが見つからない
68500 大学生が授業に出るのはなんで?
 
松尾茂実 ( 37 佐賀 経営コンサルタント ) 04/02/29 PM11 【印刷用へ
私が学生だった’80年代後半は、大学は遊びに行くところで、授業には出ないものと決まっていました。入学すると先輩達とのオリエンテーション合宿があり、どの授業の単位が甘いか、授業に出なくてすむノウハウを教えてもらったものでした。

学生はさっぱり授業に期待していませんでしたので教授も強いことは言えず、出席を取る授業でさえ、出席した5人くらいで順繰りに50人分の返事をしても教授は何も言えませんでした。

ところがここ数年、まじめに授業に出る大学生が増えてきました。
なんでや劇場でその原因を聞きました。


> 乳幼児期の母親との親和充足(笑顔の交信やスキンシップによる安心感)が人格形成上決定的に重要であるにもかかわらず、スキンシップが充分できていない場合、子供は親和不全(怯えに近い不安)に陥る。しかい、赤ん坊にとって母親は絶対存在であるため、親和が得られないのは「自分が悪い」からだと自己攻撃し、己の欲望や期待を封鎖して、母親から与えられる規範観念(「ああしなさい、こうしなさい」「それしちゃダメ」etc)にひたすら収束する。

また、学校に入ってからの、いじめ圧力が更に期待封鎖を加速する。いじめ圧力の中では、常に不安と怯えを抱え、自分の期待を封鎖して周りに合わせるしかない。

欲望や期待を封鎖している以上、やりたいことは出てこず、周りに認められた無難な規範や制度に収束するしかない。それが若者に見られる公務員志向、資格志向、授業出席、結婚願望の正体である。<


授業に出席するようになったのは、授業が面白くなったのではなく、まして役に立つからでは毛頭ありません。期待を封鎖した若者達が、新しい可能性を見つけることが出来ずに古い制度に絡め取られているに過ぎないのです。

にも関わらず、出席率が増えたとたんに教授達は強気になって、「5回欠席したら、単位はやらん!」等の強権を発動し、授業出席率が100%に近い状態になっている学校さえあります。

古い規範や制度にとらわれず、新しい可能性を模索しようとしている健全な若者達にとって、しょうもない授業を聞くことは時間の無駄以外の何ものでもなく、まともな人ほど大学いかなくなる時代が近いうちに来るのではないかと思います。


 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_68500
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
125632 実際の学生として 小林航 06/07/12 PM09
115034 大学不要の流れを作るためにはどうしたらいい? SevenStars 06/05/20 PM11
106746 授業に出ることに変わるものを ふるてぃ 06/03/04 PM11
106655 > 大学生が授業に出るのはなんで? 寺嶋眞一 06/03/03 PM02
100338 大学の価値って のんちゃん 05/11/04 AM11
85692 答えがない⇒資格収束にはまる。 仲村聡子 05/02/14 PM10
68998 役に立たない知識よりも 田村飛鳥 04/03/14 AM03
68664 「なりたい存在」に可能性がある 小林雅志 04/03/05 PM06
68653  『専門職の悪』 と 『半専任の可能性』 東努 04/03/05 AM00
68643 勉強第一は向かう先が無い大学生のはけ口 橋田和弘 04/03/04 PM10
68639 可能性を探し始めた大学生 匿名希望 04/03/04 PM10
68588 高校選びに感じられる新しい可能性 高田敦 04/03/03 PM00
68567 健全な若者ここに! 佐藤賢志 04/03/02 PM10
68537 仲間からみんなへ 久保田彰子 04/03/02 AM00
68513 教授たちが強気になってる?! 立石裕美 04/03/01 PM07

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
オス・メスの事実の確認
オスメス分化の塗り重ね構造
雌雄分化における統合
哺乳類のオスメスの庇護依存関係と原猿の雌雄共認との違い
哺乳類の性闘争本能
『性闘争本能から縄張り闘争へ』
原猿における共感機能の進化の流れ
原猿のメスについて
サル時代の婚姻様式
もともと、生物には親子関係など無かった
チンパンジーの娘移籍に関する仮説
エスキモー族に見る性関係
ネイティブアメリカンに見る「女性への賛歌」
【女主導の原理と現代への適用】番外編 シャーマンの性別分布
「性の探求者」シリーズ(1) 未開部族に見る性の追求 〜性は日常、性は充足源〜
「性の探求者」シリーズ(2) 赤松啓介に見る性の追求 〜日本人のおおらかな性〜
代々木忠の「自分とつながるための方法論」
チャネリングセックスとは、どのようなものか?
自我が邪魔をして心を開けないセックス
セックスで得られる10の驚くべき健康効果
共同体では、子供はみんなで育てる。
闘争と生殖の包摂@
闘争と生殖の包摂A
再読 日本婚姻史 「縄文から弥生への婚姻様式の変化」
■再読 日本婚姻史 「弥生時代の父系文化への移行〜父親観念の発生〜」
家族って何? シリーズ3.江戸時代 〜武家だけが血縁父子相続であった〜
家族って何?シリーズ5 明治時代 〜洗脳と法制化によって民衆は「家」と「国」に嵌め込まれていった〜
日本人はどのように恋愛観念を受容したのか?〜明治編@
女たちの充足力を日本史に探る7〜明治以降の一対婚様式が破壊したものとは
【家族って何?】シリーズ.8〜昭和後半から現代〜家族という枠組みは成立していたのか
恋愛至上主義ゆえに結婚制度が壊れ、家族が消失する
家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(1)
家庭とは何か?1930年、高群逸枝はかく語る。(3)
男たちは、性闘争を放棄した
転換期の女たち
いい女は最強の充足媒体
男たちは 『力の基盤』 を失った
男女別学 −脳の差という視点で考える−
『目先ではダメ』だから少子化は進む一方
子どもにとって、「遊び」は最大の学習課題

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp