否定脳(旧観念)からの脱却
66796 統合階級の『自我』観念の支配共認が期待を封鎖させている
 
吉国幹雄 ( 51 鹿児島 講師 ) 04/01/13 PM01 【印刷用へ
近代の子供の発達段階論では、『自我の確立』がどの時期に形成され、そしてそれが大人になるためにいかに重要なことかが述べられる。しかし、佐藤さんが(66790)で述べられているように、『自我の芽生え』は『共認の芽生え』だろう。そして、『自我の確立』とは、実はより深い共認充足回路を封鎖する『期待封鎖』そのものだろう。

「周りに左右されずに自分らしい生き方をする」とは、周り(他者)を捨象→否定し、自己を正当化するという『自我』の本質を如実にいい得ている言葉であり、まわり(仲間や集団・社会)を否定・捨象するとは、共認充足回路の封鎖に他ならない。しかしそれでは充足できないので、家庭という密室空間においては家族の自我を認め合う自我共認域を作ろうとする。しかしお互いの自我を認め合うというのは論理矛盾であり、その矛先が自我共認域外(家庭外)への否定共認を行うことで補完しようとする。そこで、「他人を見たら泥棒と思え」「人を信用してはいけない」などの観念共認が形成される。自我・自分観念が幼児期から強固に形成されれば、期待・応望の共認回路の復活は極めて難しいだろう。

しかし、『自我の芽生え』(実は『共認の芽生え』)が2歳と言われるように、芽生えが形成されるための土台が必要である。それが本能的な親子の親和関係(親和充足)だろう。ところが、現実は母と子の親和関係は年々薄くなっており、子供たちは親和不安を抱えながら成長していくが為に、実はこの『芽生え』形成は弱くなってきている。(現在の赤ん坊は「人見知り」そのものが薄れていっている)。
ということは現代人の多くは、共認充足回路も自我回路も細いままで=充足不安を抱えたままで成長する。つまり、本能充足⇒共認充足を生み出すはずの共認回路(その鬼っ子の自我回路も含む)は、貧弱なままで不安観から親の刷り込む観念(例えば「自分らしさ」等の個人主義)へと収束していく。

ところが、現実の仲間社会(学校や実社会)では、自我私権から本源へと潜在レベルでは明らかにパラダイムシフトしている。実感レベルでは「自分・自我」などに価値を置いているものなどほとんどいない。にも拘らず観念だけは「他者と区別される自分」が絶対観念として残る。仲間充足の体験の中で、少しずつ共認回路=期待・応望回路が復元しようとうごめいているにも関わらず、仲間への期待をこの支配観念が封鎖する。

浮遊し解体し実体のない『自我』や『個人』であるのに、相変わらずこれらの観念が絶対であるか如く、母親に、そして子供たちに洗脳し支配している統合階級。その罪深さに改めて憤りを覚える。

 
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