心の本体=共認機能の形成過程
66790 自我の確立って、何?
 
佐藤祥司 ( 41 北海道 建築士 ) 04/01/13 PM00 【印刷用へ
露店で、“自我”の概念について、『るいネット』で使われている概念を理解してもらうのに苦労することがあります。そこで、一般の人が誤って認識しているであろう現象に対しての事実認識を探ってみました。

>近代人は人格の形成を「自我の確立」と呼び、全ての学校で「自我の確立」を善とする染脳教育が行われています。これは、事実に反するとんでもない誤りであり、霊長類の命綱たる共認機能に対する極めて犯罪的な破壊行為でしょう。事実は、『共認の確立』こそが、あるいは象徴的に云えば『規範(意識)の確立』こそが、人格の形成なのであって、もし共認を捨象して自我だけを確立させれば(自我は決して確立など出来ませんが)、分裂病その他に発狂して終うに違いありません。(現代人が多かれ少なかれ狂っているのも、その様な自我思想や自我教育の所為ではないでしょうか。) (2772 『自我ではなく、共認こそ原点である 』)

よく育児書などを見ると、2歳児くらいの段階で、なんでも「自分でする!」と言い始める時期を自我の芽生えとして“自己主張”が発現する時期と言っています。しかし、上記のように『共認の確立』の過程ということで捉えると、「自分でする!」と言い出すことは、親のすることを意識的に模倣し、評価を得て充足する行為と捉えられます。必ず、「自分でする!」(やってみる)〜「見て!見て!」という課題を設定→共認し、「(自分でできて)すごい?」という確認行為により行動の評価を受けて充足を得ようとしているだけで、自分のやりたいことを“主張”して、“要求”を通そうなどとは微塵も考えていないのだと思います。

また、3〜4歳頃は第1次反抗期、13〜14歳頃は第2次反抗期(人によっては6〜7歳頃を中間反抗期)と呼ばれ、一般的には「自我の芽生え」から「自我の確立」へのステップとして、自己と他者の区別を明確につけ、「自立」していく段階と捉えられています。これも同様の視点で見ると、全く異なった事実が見えてきます。これらの時期はちょうど幼稚園、中学校(小学校)への進学する時期と一致します。当然子供の意識としては、新たな仲間との共認が第1義的な価値を持ちます。閉塞した一対婚家庭の中での共認内容とは相容れない部分が多数存在し、引力は“仲間”にあるので、親(の価値観)との対立が起こるのも必然です。一対婚家庭という狭い世界から見れば、“自己”の確立に写りますが、仲間世界から見ればあくまで“共認”の確立(の過程)でしかありません。

上記のように、『共認の確立』という概念で捉えると、様々な問題現象も、「ではその共認内容はどんなだったか?」と思考をどんどん対象に向けることができ、行動の正邪判断もその突破口も見えてきますが、個人(自我)に立脚した途端に、上っ面の現象認識(しかも事実誤認)にしか至らないので、結局個々の個人の価値判断に委ねられるしかないことが解ります。

>「自我こそ原点である(or意識の統合者である)」とする個人主義(ひいては近代思想)の根幹概念が、事実に反する迷信である・・・『共認こそ原点であり、意識の統合者である』(同上)

ということを伝えていかなければならないと、改めて強く思いました。
 
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