アメリカ→官邸→マスコミによる支配
66050 アメリカの歴史と今後
 
tanvool HP ( 岡山 会社員 ) 03/12/26 PM11 【印刷用へ
先日、友人とイラクへの自衛隊派遣についての話をしていて、「君はつくづくアメリカが嫌いなんだね」と言われてしまった。思わず「そんなのあたりまえやんか」と頭の中で叫んでしまったが、単に好き嫌いのみに基づいてものを言う人間の言うことはあまり説得力が無い。それはいかんよなぁ、とも思ったが、単純に事実としてアメリカが行ってきたことを知ると、世界に住んでいる多くの民族(みんな)が彼らを憎み、何とかしてほしいと思っていることが容易に想像できる。私は、アメリカの権力者や保守派orリベラルを自称する白人たちより、世界中にいる普通の人たちを身近に感じるというだけだ(だから彼ら同様アメリカを憎んでいる)、と思っているが、それでもあまり説得力はないのだろうか。事実を知れば当然のことのように思われるのだが…。

昨日『ボウリング・フォー・コロンバイン』(リンク)という映画を観た。現代アメリカ社会の一端が見えて、実に面白い映画だった。アメリカでは毎年10,000人以上が銃によって殺されている。それは「なんでだろう?」、がこの映画のテーマ。

この映画に、戦後のアメリカの虐殺史を映像とともに振り返るシーンがある(バックにかかっているのはなぜかルイ・アームストロングの“この素晴らしき世界”)。以下に引用してみたい。

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1953年
米、イラン モサデク政権を転覆。国外に逃げていたパラーヴィ国王を傀儡として据えて独裁政権樹立を支援。

1954年
グアテマラの民主政権を転覆。その混乱の中20万人を殺害。

1963年
南ヴェトナムのディエム大統領の暗殺を支援

1963〜1975
米軍は空爆などで東南アジア全域で民間人を含む計400万人を殺害(注@)。

1973年
チリで軍事クーデターを支援。民主派のアレンデ大統領を暗殺
ビノチェト独裁政権を支援し、約5000人のチリ民間人を殺害。

1977年
エルサルバドルの軍指導者を支援し、7万人の民間人と4人の米国人尼僧を殺害

1980年
対ソ連政索でビン・ラディンなどムジャヒディンを教育・武器援助。CIAを通じて30億ドルの資金を提供。

1981年
コントラ支援(注A)

1982年
対イラン政策のため、フセインに数十億ドルを供与。

1982〜1983年
レバノン内戦に米軍が直接介入。イスラエルと右翼のファランジ軍を支援(彼らは約2000人のパレスチナ人を虐殺する。)

1983年
対イラク政策のため、イランに武器を秘密供与。

1986年
ドイツで起こった米兵に対する爆弾攻撃事件の犯人はリビアのテロリストとして、リビアのトリポリを爆撃。無実の100人の市民が虐殺される。(後にアメリカは、その事件にリビアは責任がないということを認めた)

1989年
CIA兼パナマ大統領ノエリガが米政府に反発。彼の逮捕のため2万5000人の米兵をパナマに送り込む。その軍事介入によって約3000人が殺害(うち、パナマ兵50人、米兵26人、残りは全て民間人。殺戮された民間人の多くは、ゴミ袋に詰められ秘密裏に集団墓地に埋められた。)

1990年
米国から援助された武器を使って、イラクがクウェートに侵攻。

1991年
米がイラクを攻撃。イラク人の死者15万人(注B)。クウェートの独裁者を復権させる。

1998年
スーダンの「武器工場」を爆撃するが、誤爆。実はそこは「薬品工場(アスピリン工場)」だった。

2001年〜
アフガニスタンに空爆開始(注C)。

2002年〜
米英軍イラクを攻撃(注D)

2000.9.11
ビンラディンが約3000人を殺害(注E)。

注@:枯葉剤などの有毒除草剤が、何百万ヘクタールもの農地や森を破壊するために使用された。村々は徹底的に焼き尽くされ、住民は虐殺された。ヴェトナムだけで約200万人が死亡。そのほとんどが、米軍の北爆や銃撃での民間人の死亡者といわれている。

注A:1979年、米が支援していたニカラグアの独裁政権(ソモサ政権)が市民の革命によって倒され、共産主義のサンディニエスタ新政権が樹立された。その後、米政府はCIAを通じてソモサ残党を組織し資金と武器を供与、ニカラグアに送り返した。彼らソモサ残党は、“コントラ・レボルシオン”を名乗り、市民への掠奪・虐殺の限りを尽くした。米政府はそれを支援した(コントラへ援助した資金の出所は、レーガン政権がイランに対して武器を違法売却して得ていたことが後に明らかになった)。

注B:米軍はこの時、様々なハイテク兵器の実験を(実際の戦場で)行っている。バグダッド・バスラなどの爆撃で数千人の民間人が虐殺。戦後も、米軍が用いた劣化ウラン弾、米軍の徹底したインフラ破壊、さらには米政府主導の経済制裁により、イラクは荒廃。ユニセフの推計によると、食糧不足や医薬品の不足による死者が毎月7500人、10年間で計100万人を超えるイラク人が死に至った(うち子供は50万人以上←国連の推計)。

注C:現在も時折空爆を行っており、先日も民間人の死傷者が多数出ている。『アメリカはアフガニスタンで何人の人々を殺したのか!?』ニューハンプシャー大学のマーク・ヘロルド教授によると、アフガン空爆による死者の数を世界のマスメディアの報告から推計、3,000人〜3,400人が殺されたと結論づけている。が、実際はその2倍から3倍と考えられている。

注D:今回のイラク戦争で亡くなった民間人の数を、随時集計しているウェブサイトうちの一つ(リンク)によると、本日現在で7960人から最大9762人が犠牲になっているようだ。

注E:>ニューヨークのテロ犠牲者は、テロ直後から、5,000人、6,000人という数が連日報道されこれがアメリカの「報復戦争」への熱を煽った。そして、すでに10月半ばにはこのような数はおよそ現実的ではなく、2千数百人という数が妥当であるという論調が相次いだにもかかわらず、ニューヨーク市は5,000人という数を公式発表として流し続け、「プライバシーの尊重」「正確さを期すため」と称し反論に耳を貸さなかった。(中略)そしてタリバン政権の崩壊がほぼ確定的になってはじめて、テロ犠牲者数は大幅に下方修正された(リンク

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徒に憎しみを煽るつもりは無いし、そんなことをしてもこの問題は解決しないことも分かっている。しかし、この問題を考え、虫けらのように殺されていった人々に想いをはせるたびに、不可能視の気分に支配されてしまってよろしくない。6561665786などの事実を知るにつけ、実に暗澹たる気分になる。今は可能性の時代のはずなのに…

「国際社会の共認圧力によって、今後はアメリカの暴虐も封印されていく流れにある。世界の普通の人たちの共認圧力を形成していくためにもまずは事実を知ることが必要」と友人には語ってはみたものの、多少虚しく響いたような気もした。この会議室のみなさんはどう思われるだろうか。
 
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