共認運動をどう実現してゆくか?
65298 「アリエヘン!」を連発して始まる期待
 
田村飛鳥 ( 28 京都 会社員 ) 03/12/07 AM00 【印刷用へ
【アリエヘン】彼女たちは、この言葉を、単なる否定語としてではなく、期待まじりの言葉として使っているようです。
不思議に思うのは、この言葉を使うときの彼女たちの表情。
無表情どころか、思いっきりの笑顔なのです。
65247)田中さん

 この間京橋のなんでやさんに行った時のことです。「なんでだろうと思うことについて書いてある手持ちお題帳を見せたときの彼女の第一声は、「アリエヘン!」を連発し始まった。

「なんなん?意味わからんし。アリエヘンし。」と言いながらも、物凄く何かを期待している雰囲気がビシバシ飛んでくる。こちら側から投げ掛ける言葉に対しても物凄く肯定的で、全くの否定視が感じられない。寧ろ、なんか投げかけてという期待をどんどん表情で表してくる。

 そんな感情豊か・表情豊かな彼女の話をを京橋のなんでやさんで、一緒に聞くことになった。
 「浮気をするのは、なんで?」というお題で、話を進めていくうちに、彼女自身が、閉鎖的で課題が無い彼氏・彼女関係に違和感を持っている事が発覚した。特定の誰かといるよりも、皆といる時の方が楽しいし飽きないという彼女の実感発言や、旧規範意識からくる一人の人と長く付き合っていきたいという意識の呪縛からなかなか抜け出せないでいたことも。
 ここで、店主の一言、「じゃぁ、特定の誰かでは飽きる訳だし、彼氏や友達以上という関係もあるんじゃない」と展開。「その関係の中でも各々が皆に共通する課題を抽出して、皆で期待を掛け合い、皆がその役割を担って評価しあえる方が楽しいんじゃない?」ということをお店の事例を踏まえながら展開したところ、

 「わかるわかる〜。そういうのいい〜」と好反応。上手いこと彼女の旧規範意識を封鎖し、見事に可能性の方向性に意識変換した一例だったと思います。

 その後もこの子の実感発言をベースに話をしていく中で、彼女が物凄く応望性の強い子だとわかった。というのも、彼女は、昼はエステで働き、夜はキャバクラで働いている。それも、相手の役に立ちたいということは、明確には意識していなかったものの、店主側の指摘で、「君は人の期待に応えることを充足のベースにしているいい女だ。」と言われると、今まで自分が何を求めて仕事をやっていたのかはっきりとしたらしく物凄く喜んでいた。やりたいことが明確な彼女は、人の役に立つことを沢山やりたいらしくまだまだ、結婚はしたくはないという。今子供を作って世界が狭くなるよりも沢山の人の期待に応えたいタイプでした。
 やりたいことの候補としては、ネイルアートや、路上で歌を歌いたいなどの皆からの評価を得たいものや、女としての役割を担いたい(男を喜ばせたい)という類のものばかりでした。

 期待してなんでやさんに立ち寄った彼女。その彼女に与えられた可能性提示と、『その場にいた男の人達から与えられた期待。『君はいろんな人に応えていくことによって、どんどんいい女になるぞ〜』という皆からの期待で、もの凄く充足していました。

 なんで、こんなにこの子は、応望性が強く、充足しているのかというと、やはり廻りの期待を感じ取るのが旨いのと、お父さんから与えられる期待(女としての役割みたいなもの?)というものが多いように感じました。キャバクラで働いていることをお父さんに言っているようなのですが、そのお父さんの対応も寛容で、いろんな人の話を聞いて社会勉強してこいとのこと。お父さんは、物凄く物知りで、幼少期に出てくる「彼女の素朴ななんで?」という疑問に対して納得する答えを出してくれていたそうです。
 そういうお父さんを物凄く尊敬しているし、そういう答えを出してくれる男の人をいい男だと認識している。
 また、さらには新しい「みんな期待」に即した闘争存在としての役割を担う男(65020)北村さん を彼女は、求めているような感じをうけました。

 彼女は、寒さもそっちのけで1時間半も喋り込むことになった。
 足が疲れて立ったり座ったりしている路上仲間がいると自分が座っていた椅子を指し出し、飲み乾した空き缶を集めてほかしに行ってくれる。物凄く自然で、終始楽しそうな子でした。ちなみに、「女の子の無表情はモテル子に多い? 」(65144)
 麻丘さん という内容がありましたが、この子は可愛くて応望性豊かな子でした。広島出身ということも関係するのかなぁ・・・。表情豊かと無表情の線引きが今一ピンとこないですが、表情豊かな方でした。

 最後に、「こういうのお店に来るお客さんに聞いてみよう。ほんで、またなんで?ということについてお店の人達とも考えてきま〜す。」
とかなり充足して帰っていきました。
 
  List
  この記事は 65247 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_65298
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
65305 「みんな期待に応える流浪の民」になりたい若者 蘆原健吾 03/12/07 PM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、45年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp