共認運動をどう実現してゆくか?
65268 「問題や危機」そして「無意味な楽しさ」はどうでもいい、新しい社会への可能性の提示こそが総て
 
笠原光 ( 30代 岩手 営業 ) 03/12/06 AM01 【印刷用へ
リスカ = (リストカットの略称) 

●「生きていても、楽しくないから」
最近、ストリートでの身近な出会いも含めて、自殺願望を持つ若者たちや、思春期からリスカを繰り返す若者たちが、徐々に目立ってきているように思います。マスコミでも若者の問題として取り上げられる事も多く、若者の問題として分析することも各方面で行なわれているようです。

若者たちの異常行動については心の病からきていると理由付けされている事が多いのですが、その中身は「自分を分ってくれない」「自分を分って欲しい」という「自分発」の答え。やはり、旧社会の認識構造そのもの限界なのでしょう。けれども、現実に若者を追い詰めている原因は、実はその旧い認識自体であろうことは間違いないと思われます。

●「自分を分って欲しい。」
実際、こんな言葉を彼女・彼らは口にします。けれども、そんな若者たちの言動に囚われると旧世代はとても動揺します。分って欲しくて自殺サイトに集まったり、リスカを繰り返す。生きたいが故に、死にたい。そんな若者の矛盾する意識と行動が理解出来ないからです。

正に旧い世代にとって不条理としてしか見えないが故に浮上する、これらの「若者の問題」。けれども、実際に話を聞いてみると、若者の分って欲しいは「みんな発」の新しい条理。あくまでも若者の使う「自分」とは「みんなの中の自分」。決して、自分発の旧い条理の中の問題や危機意識などではないのです。

●「居場所がない。消えてしまいたい」
家族、学校、友達の中に居場所がない。そして自傷行為に走る一部の若者たち。身近な仲間すらも通り越えて、彼ら・彼女らが求める先には、自分からみんなへの存在としての大きな転換。それは統合(答え)の中身が、みんな発の「課題」→「期待」→「役割」→「評価」になリ、その中で応望し存在するという事。(62261 西さん 参照)

けれども、既存の条理の中に今だそのような場は皆無に近いでしょう。

●それは、「死にたいからではなく、生きたいから。」
みんなの中でみんなと共に生きたい。その根底にある思いと、現実との食い違い。その、行き場のない切実な思いが、炭鉱のカナリヤのように、旧パラダイムの中の若者たちを、リスカに駆り立てているような気がしてなりません。

「みんなと共に」が「生きる」ことの本当なら、
そうでない状態は限りなく「死」である。という感覚も頷けるのです。

そんな若者が、ストリートのなんで屋露店に来て
「ここにくると安心する。」「こんな居場所が欲しかった。」
そういわれる度に、

冥利につきると同時に、私たちは
改めてこのような場の必要と可能性と期待を
社会の中でひしひしと身近に感じるのです。

 
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94093 自殺者を減らす「効果ある政策」とは「なんで屋」のような「場」を広めること 星埜洋 05/07/07 PM11
65418 旧世代は、若者達の本源行動の中から学ぶ。 松本幸二 03/12/10 PM09
65308 「なんで屋」という答えがなかったから 石野潤 03/12/07 PM04

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