学者とマスコミはグルで頭脳支配
60622 「長崎の鐘」
 
田中令三 ( 46 香川 総務 ) 03/08/26 AM02 【印刷用へ
今年も8月が、終わろうとしている。広島、長崎に原爆が投下されて、58年目の夏である。
「怒りの広島、祈りの長崎」とは、原爆忌に関してよく使われる言葉である。
その「祈りの長崎」に、寄せて8月9日付け毎日新聞朝刊の「余禄」のコラムに興味深い文章が、掲載されていたので、以下長いが引用する。
ーーーーーーーーーーーーーーーー(引用)
▲今年の原爆忌を前に6月、一人の被爆詩人が亡くなった。山田かん(本名・寛)さん。72歳だった。旧制長崎中学3年の時に被爆し、県立図書館に勤務しながら詩や評論を通して原爆の不条理を告発した。手記「長崎の鐘」で「祈りの長崎」のイメージを定着させた永井隆博士にも鋭い批判の目を向けた▲被爆の中心地、浦上地区はクリスチャンが多い地域だった。自ら被爆しながら救護活動に従事し「聖者」とたたえられた永井博士は「神の摂理」を説いた。戦争という愚かな殺し合いに狂奔した人間の罪に対して神が罰を与えたのだ、と。長年、数々の苦難にさらされてきた信者にとって、その言葉は救いでもあった▲だが、それは罰ではなく、キリスト教の地、米国が同じ信者を含む人々の頭上に落とした大量殺人爆弾ではないか。戦後占領下のGHQ(連合国総司令部)に永井説は歓迎され、大量虐殺の本質や米国の罪悪を隠す役割を果たした、と山田さんは指摘した(72年「聖者・招かざる代弁者」)▲被爆者の祈りとその実相を見つめる文学者の目。「当時、家庭内にはタブーに触れた恐れのような、うっすらとした不安感が漂っていた」。山田さんの二男で長崎新聞記者、貴己さんは今夏、息子の目から見た父と原爆を新聞に連載した▲
ーーーーーーーーーーーーーーーー(引用終わり)

時代的背景(対GHQ)がそうせざるを得ない状況から始まったとは言え、「大量無差別殺人」を「原罪に対する神の罰=観念上のイメージ」に置き換え、そして戦後58年を経てもなおその「幻想」を膨らませ利用し垂れ流し続ける、多数のマスコミ、貧困(飢え)の消滅と共に、知らぬ間に並ぶ者の無い一番の大きな力を得た彼らに、都合よく安易に誘導され、そして思考停止状態のまま洗脳され続ければ、我々は事実が見えなくなりそれについて考える力も皆無となり未来は破滅以外無い。戦後27年を経てなおかつ敢えて「神格化された永井博士」に触れタブーに踏み込んだ山田さんの胸中は、「大量無差別殺人風化させまじ」の熱い思いだけだったろう。

山田さんは最期のメッセージをこう残している。
「言い過ぎてもいい。そこから変化は生まれる。思考を停止するな」。

このメッセージを、現在の閉塞状況をみんなの意見・英知を集めて突破していかねばならぬ我々普通の人々に対する遺言のように感じるのは、私ばかりでは無いだろう。現在一部の大マスコミのみに握られている共認形成力の壁に「蟻の一穴」を穿つ、交流会運動の使命は大きくそして重い。
 
  List
  この記事は 59487 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_60622
  ※トラックバックは承認制となっています。

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
シベリアからの狩猟部族(替え刃式細石器)の渡来
2万年前に南からも移住していた
南からの海洋漁猟部族(磨製石器)
縄文と日本人論をめぐって 
縄文人と農耕技術
縄文ネットワーク
「五大文明(?)」
祈りの民アイヌ(1)
RES:縄文から「アイヌ」まで
円筒土器と石刃鏃@
縄文時代の豊かな色彩文化
西欧と日本の階層意識の違い
縄張り圧力ではなく期待・応望圧力
「倭」=「日本」であるという定説の嘘
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜@古朝鮮はどこにあったか?
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜A楽浪郡・帯方郡はどこにあったか?
大量渡来か少数渡来か(1)
大量渡来か少数渡来か(2)
渡来人の出自(2)
縄文・弥生論争への視点
弥生時代前夜の社会状況
村落共同体の自治の歴史
弥生の侵略闘争
居徳は弥生に突入していた
弥生の統合様式と私有意識
採取生産時代のまつり統合とその限界@
「支配者から見た属国意識」〜5、武士とは日本の支配史にとって何か
カタカムナに学ぶ 〜日本語は上古代人の認識が現代に残っている稀有な例〜
日本語の持つ力2

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp