収束不全:やりたいことが見つからない
59780 事実が知りたい
 
馬場真一 ( 35 東京 農業 ) 03/08/10 PM09 【印刷用へ
先日、書店の環境問題を扱ったコーナーで、一生懸命に本を探している女性(20歳くらい?)がいました。
あまりにも熱心に探しているので、声をかけてみました。
「環境問題の本を探しているのですか?」
「はい。」
「勉強しているの?」
「いいえ。・・・ちょっと、読んでみようかな、と思って・・・。」

学校の授業か何かで、環境問題を扱っていて、課題でも出ているのかと思っていたので、特に差し迫った理由も無く環境系の本を探していることに少々驚きました。

しばらくの間、この事について考えてしまいました。一つの例に過ぎませんが、もしかしたら普通の子が普通に生活していて、普段耳にする環境問題について、どんなものなんだろう、どんなことが起こっているのだろう、と考え始めることは、ごく自然のことなのかもしれません。

環境問題の原因はこれで、だからこうすべきである、といった安直な答えや実践に走る前に、先ずは自分で見て探して考えてみたい、事実が知りたい、というのが、当事者欠乏の高まりの中から最初に出てくる探索過程のように思います。

農業についても同じで、今まで良く分からなかった農業、食の安全が問われ、また、田舎で、自然を相手にしていると思われる農業というものについて、実際に現場で体感してみたい=知りたい、というのが、現在の主流のように思えます。

こうして考えると、高まる当事者欠乏(≒物足りない思い)が、先ずは事実を知ろうとして対象に迫ってゆくという形で現れて来ているように感じられます。
 
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