>70年貧困消滅というのは社会の統合原理が生存圧力を基盤とした本能原理(=序列原理)から共認原理へとパラダイム転換した時代であるといえそうです。もう少し詳しく言えば、誰もが認める事のできる観念を共認していくことによって社会が統合される時代に変わったのだと思います。そう捉えるとその共認形成の要にいるマスコミが70年から急速に力を持ち始めた事とも合致します。
貧困が消滅し生存圧力が共認圧力へ移行したと言っても、やはり現在でも資力や知力、多数決による数の力等々、力が人々の意識を統合し、いまだ誰もが認められる共認原理へと移行するには障害がいくつかあるように思います。
序列原理が長い間、世の中を支配してきたのだから、そう簡単には意識を転換できるものではありません。ただ、その序列が何で成り立っているのかと言う本質部分、つまり、マスコミや有識者と言われる人を通じて「自由・平等」「人権・福祉」「平和・民主主義」等の権力化した言葉が発信され、それに対しては誰も異を唱えることができない、誰もが認めざるを得ない言葉を一方的に発信できる立場に居る、ということが閉塞の原因だと知ることが重要なのではないでしょうか。
マスコミに代わり、本当の意味で納得できる統合原理は、事実が何であるかを知り、その事実や論理に対して誰もが意見を発信できる場があること、また、その意見を誰もが見たり、聞いたりできること、こんな場は歴史上どこにも登場した例がない。だから交流会活動がこんなに引力が高いんだと思った。 |
|