市場の支配構造
59488 消費と市場活力
 
岩井裕介 ( 31 山口 再開発プランナー ) 03/08/04 PM03 【印刷用へ
>「福祉」で市場拡大するか? (59283)

まず、市場拡大の原動力を、生産性の増大のみに求める論理は、無理があると思われます。いわゆるフォーディズム循環のことを言われているのだと思いますが、その場合であっても「消費の総量(=総需要)の拡大」という要素を考慮しなければ市場拡大・経済成長は説明できません。

(前稿の補足ですが、「福祉国家」という概念は、医療や年金といった社会保障制度が中心となりますが、それだけでなく、ケインズ政策(公共事業や所得再分配税制)と一体の関係にあります。欧米先進国は、この政策によって、1940〜70年代にかけて、総需要の拡大→経済成長を遂げました。日本の場合は、福祉施策が拡大するのが70年代以降なので、状況が少し異なります。)


いずれにしても、市場拡大(景気回復)論は、「人間の私的欲望(消費欲求)は無限である」という前提に依拠しています。しかし、実際には、消費欲は減退している、この事実を市場活力衰弱の問題としてとらえる必要があると考えています。

(ちなみに、市場主義者は、もうひとつ「資源の総量・富の総量は拡大する」という前提にも無意識的に依拠している。こちらは、環境・エネルギー問題としてとらえなおすことが必要。)

 
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