これからの暮らしはどうなるの?
59238 街(=社会)に出よう
 
小圷敏文 ( 壮年 大阪市 建築士 ) 03/07/27 PM01 【印刷用へ
中高年世代になり、淡々と仕事をするだけでは、社会のことが見えてこないと、つくづく感ずる。仕事場面では、相も変わらず私権課題に引き摺られ、テレビや新聞情報に耳を傾けても、傍観者コメント(=旧価値観)のオンパレードであるがゆえに、社会の実相が像を結ばない。
一向に新しい胎動を実感する機会がない。

しかし、仕事や通勤の移動中に、社会の新しい胎動に気付くことがある。

先日、路上に店開きしている若者たちと言葉を交わし、ちょっと行動を共にする機会を得た。店開きと云っても何かを売るわけでもなく、目の前に広げた小物は話のネタのようなもの。立ち寄ってくれた人と話が弾み、つながりが出来たことで、「今日も、元気を分けてもらえた。だからまた来たくなるんです。」と屈託がない。そんな彼らゆえ、終電となり人通りが途絶えると、自分の店をたたんで、まだ開店中の仲間のところに参集し、さらに話の花が咲く。

そんな具合だから、大阪は初めてという名古屋から流れてきた歌い手志望の娘や私のようなオッサンの飛び入りでも何の垣根もなく、すっと迎えてくれる。それどころか、その界隈の事情に詳しい古株は、警察や地回りの動きに応じた路上パフォーマンスの隆盛動向やそこに参加するパフォーマーの気質の移り変わり、果ては、24時間営業の漫画喫茶やサウナなどの安宿代わり情報まで、親身になっての話が尽きない。

翌日の深夜には、東京に向けてのバスに乗りたいが、歌える場所にめぐり合えなかった彼女に、つてを頼りに携帯で飛び入りできる催し物へと繋ぎ、事前の練習を兼ねて謳える場所へとみんなで移動し、パフォーマンスのお手伝い。

徹頭徹尾、『相手のためになりたい→みんなの期待に応えたい⇒反応充足を得る→応望充足する⇒元気がもらえて嬉しい→活力源』である。

職場で家庭で、若者や子供世代が何を考えているか分からない、どうしたらよいか分からないと嘆くオジサン世代は、街(社会)に出よう。そして言葉を交わして気付きを得、若者世代の実相を体感すれば、パラダイム転換の胎動を実感することも可能かも知れない。

>「反応があると嬉しい」「相手が喜んでくれたら嬉しい」「元気な人の傍にいると元気になる」etc、そんな実感の奥に、対象を同一視することで充足を感じる機能が人類にはあって、それを積み重ねる(発展させる)ことで表情や言葉を生み出してきたんじゃないかって、そんな風な話になりました。(59233

これを地でいっている場面に遭遇できると、すとんと腑に落ちると思う。

 
 
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