市場の支配構造(金貸し支配)
5870 社会統合組織の史的総括 市場と演場
 
四方勢至 ( 老年 京都 編集 ) 01/07/07 AM03 【印刷用へ
B.市場
安定した社会で解脱収束(=統合力の弱体化)を強めた人々は、自由な性闘争と性市場を増大させ、それを母胎として私益競争=市場が繁殖(拡大)する。

しかし実は、市場は統合組織足り得ない。
侵略も不況も精神破壊も環境破壊も、自力では何一つ処理できず、それら全ての課題を国家に押し付けることでしか存在できない存在であり、つまりは国家というモチに生えたカビに過ぎない。

にも拘らず、国家の私婚共認や観念共認への依存収束により、武力<資力<性権力となった以上、性権力発の市場の意向に国家は従わざるを得ず、国家は市場の下僕となる。

市場は、国家と私権に立脚しつつ、性闘争や自我を美化・正当化する近代思想によって、より邪心を拡張する方向に脱却したとも言える。


b.演場=教育機関・マスコミ(新聞、テレビ)
性市場や商品市場は、恋愛・自由・個人・権利という、受け入れ易い欺瞞観念で人々の邪心収束を促すことによって、繁殖していった。

新聞は、元々近代思想の教宣手段として作られたものであり、市場の意に沿った国家機関たる教育機関もその役割を果たしている。

また、市場の拡大(=村落の喪失)によって日常的な解脱欠乏が肥大した結果、知人とのおしゃべりが主要な親和様式となり、そのネタ(=共有情報)としての芝居や歌や映画etcの娯楽市場が拡大してゆく。

人々に解脱収束を促す娯楽商品は、それら全てが性闘争と自我に立脚しているが故に、近代の解脱収束とは邪心収束とほぼ同義であり、娯楽作品と欺瞞観念もほぼ同義(同内容)である。

そうして、新聞を引き継いだテレビは、今や支配観念の砦(=共認支配の第一権力)となった。
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_5870
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
『記者クラブ』ってなんだ!? 2 「日本を守るのに右も左もない」 08/10/30 AM04
「どうする?マスコミ支配」17〜市場と演場(教育・マスコミ・(新聞・テレビ)〜 「日本を守るのに右も左もない」 08/02/08 PM08
97287 選挙もマスコミのネタ 斎藤浩明 05/09/13 PM10
94897 マスコミという存在理由は自我(不平不満)欠乏に過ぎない 鈴木康夫 05/07/21 PM11

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

「合同板」必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
『生命と場所』より…生命観
遺伝子の共同体
「利己的な遺伝子」を切開する 1
「利己的な遺伝子」を切開する 2
現状の「科学的事実」と言われているものの怪しさ
現在の生物学には何が欠けているのか
怪しげな「検証」と、危なげな「定説」
事実の体系とは永遠に進化しつづけるもの
一面的な実験データやツールとしての定説に囚われていては事実を見誤る
事実追求のスタンス
専門家集団と事実
科学と社会
「科学的事実」というドグマ
近代科学と知の体系、再考
近代科学について
実証主義を超えて2
専門家集団の自己完結性にひきつけて2・・「丸山ワクチン問題」
原爆をつくった星少年たち 2・・「科学者独自の倫理」
科学者集団の特徴A
数量化できない自然
仏教の対象認識 【受想行織】
詭弁を説明しようとするから難解になってゆく
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか?
狂気の近代科学技術
原発:近代科学原理主義者たちの産物
なんで、こんなことになってしまったのか?⇒科学者たちの信じられないアホさ加減
素人が創る科学の世界〜プロローグ『科学的認識はすべて仮説、その神格化が創造の壁』
『科学はどこで道を誤ったのか?』(1)プロローグ〜「科学技術は万能」という幻想を打ち砕いた福島原発災害〜
『科学はどこで道を誤ったのか?』(2)古代オリエントの時代〜全てが共認対象として一体であった精霊信仰から精神を上位とし物質を下位とする二元論へ
『科学はどこで道を誤ったのか?』(5)ルネサンス(14〜16c)〜自然魔術による自然支配観念の萌芽と、「科学」「技術」統合への流れ
『科学はどこで道を誤ったのか?』(7)近代の前夜〜「科学技術による自然の征服」という思想の登場〜
『科学はどこで道を誤ったのか?』(9)近代U〜国家体制に組み込まれ、専門化体制の中で無能化した学者〜
『科学はどこで道を誤ったのか?』(10)〜“科学技術の申し子”が起こした惨劇
『科学はどこで道を誤ったのか?』(11)〜“観念の絶対視”が近代科学技術の根本問題〜
科学はどこで道を誤ったのか?』(13)中世後期〜キリスト教の権威付けのための大学の創設により、神の手先の「神官」から「学者」が登場する〜
楢崎皐月氏のカタカムナ説(1) 宇宙から素粒子に至るまで、万象は共通構造(相似象)を示す

『るいネット』は、47年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp