これからの暮らしはどうなるの?
58090 マナーと規範は異なる
 
ごんべえ ( 46 大阪 ) 03/07/04 AM03 【印刷用へ
交通機関の車内での携帯電話・煙草の吸殻やゴミのポイ捨て・路上駐車など、マナーが守られていないなと思うことがあり、それらを見たときに苦々しく感じていました。

しかし一歩ひいて考えてみると、マナーと規範は次元が異なるのではないかという気がします。マナーは、ある集団の成員であると認められるための作法に過ぎないのではないか。武士社会における小笠原流などや近代における山の手流など、上流階層に位置することを自他共に確認し、他の階層と一線を画するためのものに過ぎないのではないだろうか。

最近読んだ本に次のような件がありました。礼儀作法や道徳などを親が細かく子どもに教え込んでいたのは、もっぱら都市のサラリーマン・インテリ層や地方農村の富裕層に過ぎず、かつての農村社会では、子供の自然の成長や自覚を期待する放任的なしつけが庶民の一般的なあり方だったため、多くの階層では、労働のしつけを除けば、子供のしつけはゆるゆるの状態であった、というものです。現代の一般的だと思われているしつけの源流は、大正期の山の手中産階級の家庭に発するらしい。(広田照幸「日本人のしつけは衰退したか」)

ここには、「この背景には全体の視点、「みんな」という意識の欠落があって、個人の都合や好き嫌いと声の大きさで「みんな」不在の価値観がルールとして共認される流れがある」(57736阿部さん)のも当然だと思います。

>元来「規範」は、みんな期待から課題・役割・評価が共認され、その集団の中で明文化されずとも皆の意識・行動を律するものとして共認されてきました。(57736

マナーを取り上げて言い立てるだけでは、単に懐古趣味めいたことに留まり、何も掘り下げて考えることもできない。いろいろな人が集まり、個別事例を超えた思考を共に行なうことが大切だと思います。一人だけでする思索にはどうしても限界があるのは確かです。



 
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