人類の起源と人類の拡散
57737 縄文人が再びみんな期待を高める
 
岡本誠 ( 50 兵庫 経営管理 ) 03/06/27 AM03 【印刷用へ
>> 相手を否定するとか他者を攻撃することができない若者(あるいは子供や縄文人)は、自他の区別が曖昧であることが根底にあるような気がします。(57370

> 弥生時代を迎え、縄張りの緊張圧力というみんな不全が登場したにも関わらず、超集団統合という課題を対象化できなかった(35514)のも、恒常的にみんな不全・みんな期待を受け止めるアンテナ=自然や同類他者に対する緊張感を失い、集団内の体感的な共感充足に埋没していたからといえるのかもしれません。(『恒常的なみんな期待の喪失が縄文集団の弱点構造』57478

 自他の区別の曖昧な縄文人は、それをそのまま集団外へも延長して「共生適応」してきましたが、弥生人に対しても同様だったでしょう。弥生人は大陸から戦乱を逃れてきたこともあり、当初は縄文人を攻撃することはなかったと思われます。渡来の波は後を絶たず、次第に弥生人の人口が増え、弥生人同士が縄張りを接するようになると、他者攻撃→縄張りの争奪をめぐる戦闘が始まり、縄文人へも矛先が向かうようになります。

 ここで縄文人はやすやすと服属支配されてしまいますが、それは武力を背景にした支配−被支配関係という超集団統合という課題を(自らの課題として)対象化できなかった、つまり捨象するしかなかったからと言えそうです。

 それは、共生適応しか知らず、それに代わって同類闘争を止揚・統合する答えを短期間では見出せなかったからでしょう(30281)。さらには、服属支配という集団自治は保持したままの支配であった(従って長い間本源性や共認充足を保持していた)ために、みんな不全⇒みんな期待の高まりを鈍らせたからとも考えられます。

 しかし現在、再び超集団統合の仕組みをどう組み直すかの課題にぶつかっている。外来の捨象するしかなかった掠奪闘争圧力を受けてではなく、自分たちの社会がガタガタという不全を出発点にして。それに共認充足できた集団もガタガタで埋没できなくなっている。自他の区別が曖昧であるということは、草の根レベルでこの不全が広まってゆき、みんな期待が高まっていくことを意味しているのではないでしょうか。
 
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