生物の起源と歴史
5675 接合は雄雌分化の意味に繋がるのでしょうか、その1
 
吉国幹雄 ( 48 鹿児島 講師 ) 01/06/28 PM01 【印刷用へ
青山さん、こんにちは。接合ですか。青山さんが紹介された、ゾウリムシ・ミドリムシ・アオミドロ、とても面白いですね。読んでいて思ったことは、オスとメスとは何なのか、また無性と有性の転換を決めているのは何なのかという疑問が起こりますね。この問題はオス・メス分化の適応戦略に関わる重要なテーマであると認識しましたが…。実際に精子と卵の受精は、本質的には接合(あるいは融合)と同じことでしょうから。

>石野さんが言われているように,連絡構造の発達に接合は大きく寄与したのではないでしょうか。単細胞であったものが接着する。2つになるわけです。多細胞化や機能分化の萌芽がここに見られるように思います。<(5602、青山さん)

確かに、接合というのは、細胞と細胞が手(?)を繋ぐというわけですから、細胞というよりは生物の持つ認識機能(認識機構・システム)を解明していく上でも重要ですね。ただ、神経伝達系で見られるシナプス(間隙)における神経伝達物質に繋がる細胞間のホルモンやあるいは他の個体に及ぼすフェロモン(ま、ホルモン用物質として同じ扱いでいいと思いますが)の分泌、これと「手を繋ぐ」とでは、かなり機能的な落差があるように思います。ホルモン様物質はあいまい性・アナログ性(恐らくそれが特定の受容体を持ちながらあいまいであるホルモンのもう一つの特徴でしょうが…)を感じますが、この「手」には厳密性・デジタル性を感じますね。確実に伝達する何かを。

そう考えると、接合によって一体何を伝えようとしているのか、何のために接合するのかという疑問になるわけです…。当たり前のことかもしれませんが、オスの遺伝子(全部あるいは一部)をメスに注入することですね。

(*精子が卵に侵入する時、精子の頭部だけが侵入し、尻尾にある精子のミトコンドリアは卵によって溶かされ切り離されるので、頭部にある核が卵に送り込まれるが、精子の遺伝子だけあるいは卵の遺伝子だけに注目すべきではないというのは、5666で触れたとおり。ただし、後で述べるように一番重要であると考えられるのは遺伝子であるので、ここではいったん遺伝子だけを問題にする)

この遺伝子注入・伝達という視点から、再度接合を見直すと、必ずしも「精子と卵」とかあるいは「原生動物」だけの話じゃないですよね。「科学論」の5611でも触れたバクテリアなどの微生物の接合もあります。よく例に出されるところで、具体的に大腸菌のF因子(オス決定因子)について…。
 
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