企業を共同体化するには?
55 合議制の落とし穴
 
坂井コータロー ( 20 大阪 学生 ) 01/02/10 PM07 【印刷用へ
 僕は合議制を実現させるためにはその言葉の意味をしっかり定義し、そしてそれにより我々が向かうべきゴールをしっかり見定めなければならないと思う。さもないとひどい結果を生み出しかねない。なぜなら合議制、もしくは全会一致議決方式には大きな落とし穴があると考えるからである。
 僕は物事に完璧は存在しないと考えている。なぜなら物事の可能性は無限であるがゆえに、逆に完璧という限度をつけることは無意味であるからである。だから無限の可能性を持った物事は無限の欠点を有する。それは人間においても同様である。そしてその欠点を自覚しているのとしていないのとでは大きな違いがある。
 そして当然、合議制により全会一致で決定された物事にも欠点はある。だが人は全会一致という奢りと反対者のいない油断からその欠点を忘れてしまう可能性があるのだ。議論の段階では確かに意識されていたかもしれない。だが、表面的にその結論に皆が充足してしまうと、人はその結論がまるで完璧であるかのように錯覚してしまうのだ。これが合議制の落とし穴である。本来、その欠点は統合者が常に意識し、それを補っていかなくてはならない。それが統合者の使命である。だがこの場合統合者とは「万人」になる。「万人による統合」というものの本当の意味を理解しなければ、人は「万人」という言葉にかまけて自らの使命を放棄する。そして統合者(=「万人」)の迷走が始まる。
 ユダヤ人は古来よりこの事実に気づいていた。そして彼らは全会一致の物事を否定してきた。だが僕は思う。「万人」が統合者としての自覚を持ち、その使命を忘れることがなければ「万人の万人による統合」は可能だと。我々はそのために今、ぬるま湯に浸かっている「万人」の意識革命をするべきではないだろうか。
 
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