学者とマスコミはグルで頭脳支配
52457 福祉主義に感じる欺瞞性・倒錯性
 
土山惣一郎 ( 45 山口 デザイナー ) 03/03/30 PM02 【印刷用へ
>わざわざ貧しい人・困ってる人を探してまわる必要なんてない・・・実感じゃなく頭で、その言葉を使える相手を探してるような気がします。<(Msg52390:中野さん)

 この言葉、とても印象に残りました。

 国際支援や国際協力と言われるNPO活動も、援助できる先を一生懸命探し回っているような違和感が否めません。膨大な予算が途上国援助費として毎年計上されるのにも、まったく同様の感覚が付き纏います。また、施しを受ける側も、かつての先進国の横暴のツケに対する当然の権利とばかりに度を越した要求を続け、感謝の姿勢が微塵も見られないというのも、考えてみれば異様な光景です。

 これは、福祉主義や福祉制度全般に通じる違和感です。もともと誰にでも備わっている「誰かの役に立ちたい」「役に立つことで喜んで欲しい」という純粋な思いと、“福祉”という観念や制度の間には、実は大きな断層があると考えざるを得ません。自分たちが豊かになるために踏み躙ってきたことへの償いや免罪符なのか、それとも単に優越感の裏返しの自己満足なのか、そんな疑いさえ芽生えてきます。

 それどころか、今や、福祉主義に異を唱える人に対しては、それこそ‘口封じ’をしようとするかのような風潮さえ一部には感じられます。そこには、彼らが真っ先に例に挙げて攻撃するファシズムさながらの、一種異様な強迫性と欺瞞性が潜んでいるというのは言い過ぎでしょうか。

 財政破綻の張本人が福祉制度にあるのは明らかなのに、面と向かって問題指摘をすることに何となく腰が引けてしまうのも、本源的な期待応望関係と倒錯した観念とを混濁させ、真っ当な意見を抹殺するかのような共認支配が未だにはびこっているからでしょう。

 旧観念の構造が明らかにされ、そこから中野さんが言われるような実感が出てくるのを見て、いよいよ“福祉”という美辞麗句の影に隠されてきた地球規模の歪みの根本原因に、私たち素人でもメスを入れることのできる時代に入ったのだと思います。
 
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