原始人類の婚姻様式と男女和合充足
50651 「性」の可能性〜ポリネシアンセックスにみる共感充足
 
阿部和雄 ( 41 東京 設備士 ) 03/02/27 AM00 【印刷用へ
アダルトビデオのような刺激のみのセックス、寂しさを紛らわすための刹那的セックス、片やセックスレスという性そのものの希薄化。セックス観が混濁し迷走する中で、週刊誌ではセックス特集がひきも切りません。少なくとも「性」が、個人的な問題という次元を超え、人々の普遍的な不全感として表出しはじめているのは確かだと思います。

そんな中、男女関係・性に関してより本質に立ち戻ろうとする流れも目に付くようになってきました。そのひとつとして「サイレントラブ」(五木寛行著)で取り上げられているポリネシアンセックスがあります。

ポリネシアンセックスとは南太平洋諸島に暮らすポリネシアの人々の間に伝わるセックスのスタイルを指します。
『実際に結合するセックスは普通、5日に1度、中4日はしっかりと抱き合って、肌を密着させて眠り、性器の接触はしない。セックスをする時は、前戯や抱擁や愛撫に最低1時間をかける。互いの心と体がなじんだ時に女性の中に挿入した後は、最低30分は動かずにじっと抱き合っている。(中略)身動きせずに30分間横になっていると、2人の間にエネルギーが流れるのを感じるようになると言う。』『じっくり時間をかけることが南洋諸島の性文化に共通している特徴で、旧英領ニューギニアのトロブリアント諸島では「1時間たつと、先祖の霊が目覚めて、われわれの結合を祝福してくれる」と信じられている。』
(参考 「エロスと精気」ジェームズ・N・パウエル著、浅野敏夫訳、法政大学出版局)

これはセックス(スキンシップ)を通じた男女の共感充足にあたるものだと考えられます。共感充足の原型は原猿の時代にまで遡りますが、共認機能の基底をなす期待・応望充足がその中身です。現代人にもこの太古からの共感回路が意識の奥にしっかりと存在していて、十分に機能している(機能しうる)ということがうかがえます。

「性」を取り巻く閉塞状況の中で、このような共感充足の体験(イメージ)はひとつの可能性を感じさせてくれます。

 
  List
  この記事は 48848 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_50651
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
「性の探求者」シリーズ(1) 未開部族に見る性の追求 〜性は日常、性は充足源〜 「共同体社会と人類婚姻史」 12/01/05 PM05
日本人は具体的にどんなセックスしてたのかな? 「イマドキの男女事情!?」 06/09/09 PM11
エロハス 「ロハスウォッチャー坂野のNaYOGAブログ」 06/02/04 AM00
ポリネシアンセックス〜肉体を越えた心の交歓〜Part-? 資料編 「イマドキの男女事情!?」 05/11/11 AM00
50694 Re:「性」の可能性〜ポリネシアンセックスにみる共感充足 門奈津子 03/02/27 PM08
50655 性の可能性〜共感充足からみんな期待へ 阿部和雄 03/02/27 AM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
大転換期の予感と事実の追求
実現論の形成過程
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(1)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(2)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(3)
自考のススメ1.未知なる世界への収束と自考(4)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(2)
自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(3)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
近代思想が招いた市場社会の崩壊の危機
新理論を生み出すのは、専門家ではない普通の生産者
現実に社会を動かしてきた中核勢力
私権時代から共認時代への大転換
市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
統合階級の暴走で失われた40年
大衆に逆行して、偽ニッチの罠に嵌った試験エリートたち
新理論の構築をどう進めてゆくか

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp