民主主義と市民運動の正体
5021 障害者スポーツセンターの悩み
 
宮本弘毅 ( 25 大阪 学生 ) 01/06/06 PM07 【印刷用へ
 障害者スポーツセンターは、障害者がスポーツを通じて社会と関係をもつことをテーマとしています。そこでは障害者の人たちが無料で色々なスポーツが楽しめたり、様々な人たちとの交流を持つことで、新しい発見を得るなど、障害者の人たちが、より生活を豊かにし、社会に出ていくきっかけになるようセンター側は考えています。

 しかし、センター側の意図とは裏腹に、同じ仲間だけでスポーツをしていたり、朝から晩までそこに居続けたりと、社会に出ようとしない人たちが非常に多く存在します。現にセンターでは毎日ボーリングをしているのに、一般のボーリング場には行ったことがないという人や、仕事もすればできるのに毎日センターに通う人は一人や二人ではありません。確かにここにいれば仲間がいるし、楽しいかもしれませんが、得なければならない社会性から逃れているように私には思えます。

 このことは、雪竹様や渡辺様がおっしゃる通り、「仲間規範が何ら社会性を持たず、社会全体の規範と逸脱した規範様の物となっているがゆえに、且つ仲間収束が強まっているがゆえ」の行動ではないかと思いました。自我や仲間だけに収束し、解脱だけに収束する。ここから社会的には何も生まれないことは明らかです。

 実現論の中にも、

“「福祉」は、本源価値を踏襲しているかの様に装いながら、その実、中身をすっかり自我や権利に換骨奪胎し、本源価値を破壊していく極めて悪質な欺瞞観念である。”

とあります。今の状況だけを見ると、障害者スポーツセンターの「福祉」は反社会的な部分が大きいですが、変えていかなければいけないことに気づいているのも事実です。障害者の個人主義を尊重しつつ、社会性を与えることの難しさに、私は今直面しています。
 
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