これからの暮らしはどうなるの?
49959 昼食時の会話
 
野村徹 ( 36 愛知 建築士 ) 03/02/16 PM09 【印刷用へ
「最近会社の雰囲気が重たいねん。新事業の立ち上げが順調という訳にはいかず、社長をはじめトップは“がんばれ”を連呼するけど...。 もちろんみんながんばってんねん。

こないだ5年ほど前に会社をやめた同僚たちと飲んでん、今の会社の状況を話したら、“なんかかわったな〜、あんまり魅力感じへん。暗なったんちゃう”だって。

でもわたしはそうは思わない。確かにあのころは体力勝負みたいなところあって、連日徹夜して原稿作って、やったーできたー、じゃ飲みいこか!オー!って感じで楽しかったけど、今はそんな仕事の仕方通用しない。もっと上流の課題っていうか、求められる成果の質が凄く変わってきたしそれを鮮明にするのに凄くエネルギーがかかる。みんなそのことを痛いほどわかってるし、でもその答えが見出せないところに悶々としてるんだな。
は〜、むかし所長(かつて務めていた設計事務所のボス)がいってた“仕事って楽しいね〜、これでお金がもらえるんだからありがたいよ”って気分になんないかな〜」


「なかなか大変やな。でもそれってどれも正しいとは思わないな。うちの会社も5年前と今ではずいぶん変わったよ。体力勝負の時代から、より高度なコンサル課題へ。情報系のコンサル業務なんかまさにそれ。もちろん初めから上手くいくはずなく、失敗やクレームの嵐だったけどなんとか軌道にのってきた。

転換点は、いくら高度な仕事でも、請け負った業務という枠の中で答えを見つけようとするのは無理じゃないか、ってことに気付いたことかな。どんなプロジェクトでもそれぞれ固有の背景があり、いろんな力学がある。そういった無数の壁を整理調整し、なんとかひとつの普遍回答を導き出そうとするけどどこか無理がある。いくら関係する企業や団体が多くなっても集団という閉じた関係の中、もちろん施主と請負という私権的な力学関係もあるしね。

だから“脱集団”。人それぞれ、立場というものもあるし、会社の方針というものもある。でもそれを突き抜けて、いきなり“みんなの課題”をぶつけてみる。そこでみんなが可能性を感じてもらえばめっけもん。“それぞれ”って立場が、可能性をさえぎる壁から、実現に向け克服すべき固有の課題に置き換わるだけ。一方的に応えようっていう状況から、みんなを巻き込んで突破して行こうという活力に変わる。そうなったらさっき言った私権的な力学関係も軽々と超えられる。

でもぶつけるべき“みんなの課題”の中身が貧弱だったら、だれも耳を貸さないよね。であればこそ、その中身をしっかりするための勉強は必要だし、多くのヒト、それも世代が異なる人たちが日々感じている不全や期待を聞き、それに応える認識を語る。世代や性別、職種を超えてみんなが、なるほどって思える話ってやっぱり魅力的だよ。」

「ふ〜ん、おもろそうやん」

るいの認識はやはり魅力的なようだ。
 
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自考のススメ2.現代の不整合な世界(問題事象)(1)
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自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(1)
自考のススメ3.自考力の時代⇒「少年よ、大志を抱け」(2)
1.これから生き残る企業に求められる能力は?
2.私権圧力と過剰刺激が物欲を肥大させた
3.市場の縮小と根源回帰の大潮流
4.共認回帰による活力の再生→共認収束の大潮流
5.自我と遊びを終息させた’02年の収束不全
6.同類探索の引力が、期応収束を課題収束に上昇させた
7.情報中毒による追求力の異常な低下とその突破口
8.大衆支配のための観念と、観念支配による滅亡の危機
9.新理論が登場してこない理由1 近代観念は共認収束に蓋をする閉塞の元凶となった
10.新理論が登場してこない理由2 専門家は根本追求に向かえない
11.学校教育とマスコミによる徹底した観念支配と、その突破口(否定の論理から実現の論理への転換)
12.理論収束の実現基盤と突破口(必要なのは、実現構造を読み解く史的実現論)
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市民運動という騙し(社会運動が社会を変えられなかった理由)
民主主義という騙し:民主主義は自我の暴走装置である
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