生命原理・自然の摂理
49632 双極的世界観
 
北村浩司 ( 壮年 滋賀 広報 ) 03/02/12 AM01 【印刷用へ
>アフリカの世界観や人格観は、神と人間、老人と若者、男と女、荒野と村里、世俗組織と結社など、「双極の間の交流によって担われる全体性」を基本的なモチーフとしている。(岡本さん48258

アフリカの古代国家の中には二つの都を持つものが多くあり、片方に男王もう片方に女王が就任している事例がある。男王が政治・軍事を女王が祭事(神事)を司っているいるようである。また別の角度から見れば闘争過程を男王が、解脱・生殖過程を女王が統率しているようである。(栗本信一郎「光の都市と闇の都市」参照)

これはおそらく採取生産時代の男長老と女長老の役割分担を踏襲したものと考えられるが、これだけではなく世界観(認識)全般に例えば男原理・女原理という双極的な二つの動因とその調和を見ていた節がある。

この双極的世界観は単にアフリカだけに留まらない普遍性を持っている。例えば中国の「陰陽」五行道などはその典型であろう。(世界が5つの要素より構成されており、かつ全体を貫く根本原理として陰と陽の双極を措呈している)
また西洋の言語にも男性名詞・女性名詞と自然界に存在するものに性別を表現しているものが多い。

これらの双極的世界観は明らかにその後登場した、一神教的世界観と全く性格を異にするし、天子と悪魔、善と悪等の対立的二元論とも明らかに性格を異にする。

おそらくこれらの世界観は狩猟・採取民族から始まって古代私権国家に至るもなおその色を濃厚に残した、彼らの秩序原理を表現したものではないか?と思う。
以下は全くの仮説だが、例えばそれは「分化と統合」という秩序原理を反映したものではないだろうか、生命体において分化=差異化は活性若しくは高度化のために行われる、同時にそこでは再統合のための仕組みが問題となる。例えば「男と女(雄と雌)は最も始原的な分化と統合の実現態である。
いずれにせよこれらの双極的世界観を探ることによって、狩猟・採取部族の世界観を掴み同時に近代の認識論に欠けている領域のヒントを掴むことが出来るのではないかという予感がする。

皆さんの補足や反論を期待します。

 
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