マスコミに支配される社会
48535 私達は「気付き」始めた
 
井上緑 ( 21 学生 ) 03/01/26 PM01 【印刷用へ
テレビが面白い、と言う人は、私の周りにはいない。彼らに、それでもテレビを見る理由を尋ねると、大多数が「暇だから何となく」と答える。私自身もそうである。私達がテレビから感じるものは、寂しさを紛らわせる効果音レベルのもので、テレビそのものに何かを期待している人なんて、もう存在しないと思う。

テレビと私達の間には、テレビが発信者で、私達が受信者という、揺るぎない関係が存在する。私達はその事に気付かず、いや、気付いているにもかかわらず、それを当然の事と捉え、何の抵抗も持っていなかったように思う。この関係をキャッチボールに譬えるなら、私達は一方的に投げ続けられるボールを、律儀にもキャッチしていたように思う。それがどんな球であっても、受け取ることが私達の義務であるかのように。私達はそんな毎日の中で、「自分もボールを投げたい」「誰かにキャッチしてもらいたい」と思い始める。そう、発信欲望に火がついたのだ。

私は、るいネットの交流会に初めて参加した日、帰りの電車の中から興奮状態で、家に帰ってもなかなか寝付けなかった。相手に期待し、期待されることで得られる充足感・みんなで新しい認識を紡ぎ出していく喜びを交流会でリアルに感じ、その場の臨場感、そして、仲間から受けた多くの刺激で、私の胸の高鳴りが治まることはなかった。私はボールを投げることができ、キャッチしてボールを投げ返してくれる人々に出会った。

その日、寝付けなかった私は、暇つぶしに何気なくテレビをつけた。しかし、何を見たのか全く覚えていない。テレビがどれだけ薄っぺらいものか、私はその日改めて実感した。傍観者ではなく自分が当事者となる充足感・快感を覚えた私にとって、もはやテレビの効果音すら耳に入らなくなったのだ。

こんな私と同じように、人々は今、虚論を展開させる現実離れしたテレビに興味がなくなってきているのではないだろうか。現実を生きる普通の人々と共認しあい、答え=新しい観念を共に紡ぎ出していく楽しさに気付き始めたのだ。私達が今求めているものは、一方的に押し付けられる概念ではなく、新しい認識を皆で作り出すリアルな場なのだと思う。誰かが答えを出してくれることを期待しながらテレビを見ていた時代は、もう終わった。テレビを見ながらウトウトすることはあっても、寝付けないほど興奮するなんてことは絶対にないだろう。
 
  List
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_48535
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
245449 FEMA部隊はロシアの傭兵?! Silentservice 11/02/10 PM01
174507 それは極論の気が・・・ 匿名希望 08/04/19 PM09
125023 テレビでは… オオサカケンタ 06/07/06 PM01
通りがかりのイイ女がシナリオ全てをかえてしまった。明石・三宮マルイ前 「おはしの国のひとだから・・・」 06/04/25 AM00
109238 会社の上司も、なんで屋の活動に可能性を感じてるのかもしれない・・・。 志水誠 06/04/18 PM10
101941 テレビに代わるネットワーク 斎藤浩明 05/12/03 PM09
95851 旧い規範だけで、最早理解は困難 今井勝行 05/08/11 AM11
90793 テレビの役割。 猪原裕子 05/05/15 PM07
86480 社会人になるということは 明けの明星 05/02/28 AM01
85644 常に、新認識を軸に… 澤根和治 05/02/13 PM09
81803 気付きから供給者への転換 中村英起 04/11/29 AM01
48940 休日の過ごし方 矢ヶ崎裕 03/02/01 PM11
48836 傍観者じゃなく当事者でいたいから 西知子 03/01/31 AM01
48766 「テレビ」の衰退が現実の確かさを教えてくれた 渡邊真也 03/01/30 AM01

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
ミス大爆発⇒警戒心発の集中力はガタガタ⇒共認圧力発の集中力を形成するには?
トラブルの根底に指揮系統あり。全てをネットへ
隠蔽・言い訳・誤魔化しの横行によって崩壊する私権体制
活力源は、脱集団の『みんな期待』に応えること
今後10年間は充足⇒活力を上げれば勝てる 
新卒者向けセミナー「経営者が語る」〜これからの時代企業が生き残っていくのに必要な力は何か(前半)
新卒者向けセミナー「経営者が語る」〜これからの時代、企業が生き残っていくのに必要な力は何か(後半)
自主管理への招待(1)工業生産から意識生産へ。時代は今、歴史的な生産力の転換を遂げようとしている。
自主管理への招待(2) 社会は、生産力の転換によってしか根底的な変革を遂げることはできない
自主管理への招待(3) 生産から離脱させ、消費へと逃避させるだけの近代思想
自主管理への招待(4) 「頭の中だけの自己」から「実現対象」への追求ベクトルの転換
自主管理への招待(5) 否定し要求するだけの「閉塞の哲学」から、実現対象を獲得した「解放の哲学」へ
自主管理への招待(6) 実現思考とは何か
自主管理への招待(7) 労働の解放のために:自主管理の原則
学生に与う1 いま、社会の基底部で何が起きているのか
学生に与う2 私権の終焉と市場の縮小と権力の暴走
学生に与う3 新しい活力源は、周りの期待に応える充足
学生に与う4 先行して共同体を実現した類グループ
学生に与う5 共同体の母胎は女性が生み出す充足空間
学生に与う6 この行き詰った社会をどう再生するか
供給発のカギは、ゼロから新しい供給者を育成してゆく仕組み
新概念を使いこなせて、はじめて供給者になれる
「観念力を鍛えるには?」(1) 話し言葉と書き言葉の断層はどこから登場したのか?
「観念力を鍛えるには?」(3) 「理解する」とはどういうことか?
「日本人はいつ物を考え出すのか?」(2) 学習観念が役に立たないのはなぜか?
出来ない、覚えられない
「みんなの成功体験」ならいくらでも積める
対面会議の欠陥
民主主義=会議という固定観念
集団統合の新たな仕組み:対面会議を超えて、全てをネットへ
企業革命の切り札は、社内ネット
経営者への提言:会議から社内ネットへ
行動方針4 まず身近な職場を改革してから、社会をどうするかを提示せよ
新時代を開くのは、共同体企業のネットワーク
共同体企業のネットワークをどう構築してゆくか
『類グループが勝ち続ける理由』〜まとめ〜
協同組合法:出資・経営・労働を一体化した働き方をしている人たちは10万人を越えている
「人口減少社会の衝撃!!これからの働き方はどう変わる?」〜今、なぜ労働法について考えるのか?〜
感謝の心を損なう「有給制度」に代わる、『有給休暇一括買取方式』

『るいネット』は、48年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp