採集・漁撈・狩猟から栽培・牧畜・遊牧へ
4598 縄文と日本人論をめぐって 
 
田野健 HP ( 40 東京 監理 ) 01/05/25 PM11 【印刷用へ
反論を続けます。
最近縄文の本を読む機会が多いのでその中から参考までに縄文の文明原理を紹介してみたい。
1万年にわたって永続的に続いた縄文の文明原理とはその後まだ2000年しか経過してないことからもおそらく現代の日本人のDNAにまだ刻み込まれていると信じて。

縄文の文明原理は大きく8点ある。(今回はそのうち2点を紹介する。)

@狩猟・漁・採集を生業の基本とした、自然の資源を極限まで利用する技術を発展させ、自然=人間循環系の文明原理を有していた。縄文人は自然のリズム、季節のリズムに歩調をあわせながら永続的、循環的に生きる組織化された生活様式の装置と制度系を持っていた(自然=人間共生系の装置と制度系)

A平等主義に立脚した社会制度を有していた。エジプトやメソポタミアのような巨大な王やアテネのような市民階級が出現しなかった。墓においてもその副葬品に大差はなく階級社会の装置を文明原理に取り入れない、何らかの独自の平等主義に立脚した社会制度があったものとみなされる。
生産物が貯蓄しやすく、このために容易に貧富の差や階級差が生じやすい穀物農業を受容することを回避する文明の装置と制度系を有していた。〜縄文文明の環境(安田 喜憲著)

この2つの文明装置とは我々文明人にヒントを与えてくれる。縄文人が豊かさにブレーキを掛けることが自然との共存の唯一の手段であるということを1万年間の歴史で証明している。
豊かな森林や環境に恵まれていた縄文人ですら気付いていた英知である。
 
  List
  この記事は 4509 への返信です。
  この記事に対するトラックバックURL  http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_4598
  ※トラックバックは承認制となっています。

 この記事に対する返信とトラックバック
歴史を学ぶとは・・・自然の摂理と歴史事実の因果関係を探る事 「縄文と古代文明を探求しよう!」 08/12/05 AM01
縄文時代の東西格差? 「縄文と古代文明を探求しよう!」 06/09/12 PM10
4648 顔に見る縄文と弥生 西谷文宏 01/05/27 AM02

[過去の記事へ]
[一覧へ戻る] [新しい記事へ]


◆実現論本文を公開しています。
 実現論 : 序  文
 第一部 : 前  史
 第二部 : 私権時代
 第三部 : 市場時代
 第四部 : 場の転換
 参考文献

 必読記事一覧
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28
シベリアからの狩猟部族(替え刃式細石器)の渡来
2万年前に南からも移住していた
南からの海洋漁猟部族(磨製石器)
縄文と日本人論をめぐって 
縄文人と農耕技術
縄文ネットワーク
「五大文明(?)」
祈りの民アイヌ(1)
RES:縄文から「アイヌ」まで
円筒土器と石刃鏃@
縄文時代の豊かな色彩文化
西欧と日本の階層意識の違い
縄張り圧力ではなく期待・応望圧力
「倭」=「日本」であるという定説の嘘
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜@古朝鮮はどこにあったか?
【要約】『邪馬台国論争終結宣言』山形明郷著〜A楽浪郡・帯方郡はどこにあったか?
大量渡来か少数渡来か(1)
大量渡来か少数渡来か(2)
渡来人の出自(2)
縄文・弥生論争への視点
弥生時代前夜の社会状況
村落共同体の自治の歴史
弥生の侵略闘争
居徳は弥生に突入していた
弥生の統合様式と私有意識
採取生産時代のまつり統合とその限界@
「支配者から見た属国意識」〜5、武士とは日本の支配史にとって何か
カタカムナに学ぶ 〜日本語は上古代人の認識が現代に残っている稀有な例〜
日本語の持つ力2

『るいネット』は、46年の実績を持つ起業家集団・類グループが管理・運営しています。るいネットワーク事務局(Tel:0120-408-333, E-mail:member@rui.ne.jp