人類の起源と人類の拡散
44629 圧力とストレス
 
鈴木隆史 ( 30代 大阪 造園設計 ) 02/11/28 PM06 【印刷用へ

>まず「恒常的な緊張状態」と「圧力を受けストレスになる」事を区別する必要があるかなーって思いました。<(44512 中野氏)

緊張したり圧力を感じたりすると、「糖質コルチコイド」というホルモン物質が分泌されて肝臓や筋肉に作用し、血中の糖分(エネルギー源)が増加して臨戦態勢が整います。闘うのか逃げるのか、その準備が整うわけです。

ところで、同じ「糖質コルチコイド」が、記憶に関わる物質であることがわかってきました。京都府立医科大学の研究によると、副腎を取って糖質コルチコイドが無い状態にすると、海馬のニューロンの樹状突起が縮小し、糖質コルチコイドを投与すると、再び樹状突起は伸びていく。つまりこの物質(ストレッサー)は記憶回路(神経回路)の形成に無くてはならないものなのです。

一般的に圧力や緊張状態はストレスの原因(→病気の原因)になると言われ、人々はそれを避けようとします。しかし、一方で病気の原因となり、もう一方では神経回路の形成を促す、などということが有りうるでしょうか?「圧力や緊張状態は有害なもの」という考え方そのものを見直す必要がありそうです。

>足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。そこで、本能上の武器を失った人類は、残された共認機能を唯一の武器として、自然圧力・外敵圧力に対応し、そうすることによって、共認機能(≒知能)を更に著しく発達させた。<(実現論1_6_01

つまり、人類は、圧力や緊張状態によって人類になった、と言うことができるのです。

>既に私権収束は生命力を失ったにもかかわらず、私婚や私権の制度はそのまま残存しており、そうである限り、警戒心を解くことが出来ず、本当に心を開くことが出来ないのである。既に生命力を失って形骸化した私婚・私権制度によって、無理矢理、受験や就職や結婚に向き合わされるこの状態は、彼らに深刻な精神疲労と肉体疲労を負荷させているが、その得体の知れない負荷は若者だけではなく、むしろ全ての中・高年により重くのしかかっている。(実現論9_6_03

病気の原因となるストレスの正体とは、圧力や緊張によるものではなく、「既に生命力を失って形骸化した私婚・私権制度」であり、それを支える旧観念ではないでしょうか。

旧観念が(適応するための)圧力を見えなくさせている正体ならば、それを全否定し事実認識に拠って立つことで、今ある不全は圧力=活力源となり、適応力を高めていく可能性そのものとなるでしょう。したがって当面、認識の伝播が収束先であり、かつ統合軸となるのは間違いないと思います。


 
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