生物学を切開する
43171 多細胞生物の器官進化から免疫系を見る
 
村田貞雄 ( 55 静岡 企画 ) 02/10/30 PM11 【印刷用へ
 
石野さん、長谷川さんどうも。

免疫系について、今までとは違ったアプローチに入りましょう。

今までの論点は、主に個体間臓器移植の際に観察された、拒絶反応がベースになった【自己と非自己】の免疫機構(分子生物学的)のレベルです。

この知見で、実用されているのが、臓器移植に際した、免疫抑制剤の利用です。免疫抑制剤は、利き過ぎれば一般の感染症に対して無防備になり、多くの器官で感染症を発現し、移植は成功したが、他臓器の感染症で亡くなるという結果に成ります。また、免疫抑制剤を絞れば、今度は、移植臓器に拒絶反応が発現し、生着が成功しない。
大変難しいコントロールを要するようです。移植成功者は、生涯、免疫抑制剤をの飲み続けなければなりません。

移植治療が、医療の主流になかなか成れない本質的な理由です。もちろんドナー(提供者)がなかなか見出せないこともありますが。

免疫機構を全く異なったアプローチからされている二人の医師が、登場していますね。

一人が、紹介の安保徹氏、もう一人が、西原克成氏です。

この二人に共通しているのは、免疫機構をその発現臓器の進化系統と合わせて見ていく立場です。また、多細胞生物の代謝系(エネルギー生成系―当然ながら呼吸系)や物理的な環境(安保氏は気圧、西原氏は重力や振動)も要素に入れて見ていきます。そして、両人共に、医療現場での個別の疾病、自己免疫性疾患の具体例で治療的検証をしながら、免疫原理を解明しようとしている点です。

安保氏の場合は、胸腺外分化T細胞という古い獲得免疫系を発見していますね。胸腺外分化T細胞とは、肝臓、腸、生殖腺等で分化成長するT細胞で、自身の細胞の老化、異常を感知して処理に関係する免疫細胞です。

陸上動物では、生殖期までの若い時期には、外来の抗原に対処する為に、胸腺T細胞を活用し、老化にしたがって、より古い免疫系が再登場し、自己老化物の処理を含めた代謝系に切り替わると述べていますね。

西原氏は、より臓器進化の系統を重視していて、ある部位の異常が、必然的に及ぼす他の器官への疾患を、進化系統と臓器の転換から見ていきます。ポイントは、体壁系と内臓系が合流する、口、口蓋、顔面です。ここから、口呼吸の弊害、鼻呼吸様式への治療が出てきます。

私も、動物進化の中で、臓器の系統進化は、殆ど知りませんので、時間をかけて、勉強し、取り上げて見たいと思います。

最後に、少し多いですが、西原氏関係の気になるサイトを挙げておきます。

西原克成博士流 子育て日記
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西原博士の、日本の子育て「6つの誤り」
リンク

NISIHARA WORLD(西原氏の公式ページ)
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西原克成の『〈鼻〉呼吸をしよう(1部)』
リンク
「いい顔」トレーニング法
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西原克成の『〈鼻〉呼吸をしよう(3部)』
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西原克成の『〈鼻〉呼吸をしよう(4部)』(まとめ)
リンク

主流派からは、異端視されている(?)西原氏の著作
リンク

 
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